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◆ユークトバニア中央党機関紙「探求」
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2005年5月3日号
◆特集「ユークトバニア・オースチン首脳会談」
◇「会談の実現」
先の大戦で、オースチンの旧GUN諸国への援助に端を発した、我が国とオースチン共和国の関係悪化は、この度の両国の首脳会談によって友好の関係に転化されようとしている。
ユーク外務省は、「戦後オースチンでは人民の意志によって選ばれた社会党政権のもとで、着実に社会主義制度が強化され、また対立関係が存在した時期とは時代が変わった。首脳会談を行って、両国の交流を深めるには適当な時期であった」とコメントしているように、人民の間での対オースチン感情は、戦争直後の「敵」としてより、最新の調査で明らかになった「親社会主義国」としてのイメージが大多数をしめている。
しかしながら、そうした世論の中でも国家間の交流は皆無に近く、ベスティナルを通しての間接交流に止まるのみであった。
党委員会及び政府は、こうした状況に突破口を見出すべく、革命的外交政策をすすめ、そしてついに
オースチン共和国アンドレス・ヴァール国家代表をシーニグラードに招いての首脳会談が実現したのである。
◇「歴史的首脳会談当日」
ユーク空軍機に護衛されながらオースチン側の専用機はシーニグラード国際空港に到着した。
今回の訪問では、オースチン空軍機がユーク領空付近まで護衛し、領空到達とともに護衛任務がユーク空軍に移され、両軍の交流も兼ねるものとなった。
到着した機の周囲は、ヴァール代表を歓迎しようと集まった市民達が手にもつユーク旗とオースチン旗によって鮮やかに彩られ、ユーク側代表のミロン外相が、機内から姿を現したヴァール代表を笑顔で迎えた。
ヤロスラーヴァ書記長とヴァール代表は、シーニグラード市内でも威容を放つ「11.3革命堂」で対面した。
両首脳は握手を交わし、ヤロスラーヴァ書記長が「ユークトバニア連邦の全人民を代表してヴァール閣下を歓迎します。」と歓迎の意を伝えると、ヴァール代表は「この舞台に立てる事を共和国代表として誇りに思う。」と答え、歴史的な挨拶を交わした。
両首脳は、昼食をはさんでの四時間にわたる会談を行った。
会談で話し合われたことは大まかに以下である。
・ユークトバニア/オースチンの友好関係の促進に関して。
・社会主義連邦とセイレンの関係強化に関する意思統一。
・帝國連邦及び共栄圏の旧加盟国のガルバディア復帰に関しての意見交換。
・オースチンにおける社会主義事業の発展に関しての意見交換。
ヤロスラーヴァ書記長は会談後、「ある程度の合意事項を見出すことができ、意義のある会談であった」と語った。
また、近いうちに書記長が、オースチン首都ウォラスティンを訪問することを約束した。
◆「ロジオーン軍務相 水夏連邦を訪問」
我が連邦共和国の軍務大臣であるロジオーン大臣が、現在、社会主義建設事業をすすめる水夏連邦を表敬訪問した。
水夏連邦赤軍兵士達の観閲行進を観覧した大臣は、「水夏連邦の社会主義英雄達は、実に勇猛な姿をしていた」とコメントした。
またグルゴニア解放戦争において、最も戦果をあげたといわれる部隊を査察した大臣は、ユークトバニアを代表して感謝の意と敬意を表するとした演説を行った。
水夏連邦との軍事協力体制の構築を最大目標に掲げているロジオーン大臣と軍務省にとっては、自身の考えを内外にアピールする行動であったといえるだろう。
党軍事委員会が懸念する、グダニスク及びその犯罪行為支援国家の軍事力増強は、まさしく連邦全体にとって大きな問題であり、各方面との関係強化によって、侵略勢力から社会主義、そして世界を防衛することにつなげることが急務なのである。
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