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26日午後10時、亜細亜問題に関して、我が国を議長国としてリードホルム共和国及び神聖ガルバディア帝国が会談を行った。
議長としてこの会談の概要と結果を報告するものである。
ガルバディア側の主張
・神聖亜細亜帝國は、新京条約で認められた完全独立国家であり、本来ガルバディアは関係ない
・リードホルムは亜細亜の意思を無視して不法に亜細亜の地を占領している
・新京条約はリードホルムと亜細亜間で締結されたものである
・本来総統職の移行には天皇の勅命が必要であり、ヴォルフィードがマウロに総統職を譲ったのは違法行為である
・仮にマウロの総統職が正当であったとしても、新京条約の破棄又は亜細亜のリードホルム引渡しを認める権限は存在しない
リードホルム側の主張
・新京条約はリードホルムと帝国連邦が結んだ条約である
・マウロに条約の効力を消す権限は存在した
・亜細亜を代表するのはガルバディア本国であり、その本国は引退宣言を出していた。本国が消失しているのに、亜細亜を永延に存在させておくのは無責任である
・亜細亜はリードホルム圏内に存在しており、その亜細亜が政治的活動を行えないのではリードホルム自体の国政にまで影響を与えかねない
主に上記のような立場・主張のもと、両国は意見交換を行ったが、話は平行線のまま妥協点を見出せず、目標であった共同声明はおろか、武力衝突事態を想定せざるをえない様相を呈した。
ガルバディア側は、亜細亜のリードホルム編入は断固反対するものとして問題の解決策はリードホルムが亜細亜の占有を解くことであると再三にわたり確認した。
リードホルム側、案として亜細亜を自国に編入する見返りとしてガルバディアに対して各種援助を行うことを進言し、または時限条約として一時的な亜細亜のガルバディア編入を提案したが、ガルバディア側はこれを拒否した。
我が国の閉会宣言の後、ガルバディア側は最後に「平和的解決を望むが、あくまでも新京条約の行使を要請する」と最後の宣言を行ったが、リードホルム側は足早に席を立った。
今回の会談では結果を出すことができなかったが、我が国は両国が本会談をふまえて、双方が本国に帰国した後にこの案件に関してよくよく議論を行ったあと、またこのような話し合いの席が設けられることを願うものである。以上。
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