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『海外』
・【一面】新興国経済共同体の発足か
かねてより締結が期待されていたジャスバル民主共和国,トランシルバニア公国,マナ・モアナ連合首長国三国の経済共同体が発足する予定。これは、去る5月29日の議会で明らかにされた。元々経済や文化などで大きく依存しあっている三国が共同体を作る事は各国の国益にも大きくプラスになると見られている。しかし、アメストリス共和国とは協議が難航しているので順風満帆とは行かないようだ。本紙取材に対し、マーレン・グリーン政府代表は「とても話は順調に進んでいる。しかし、三本の矢よりも四本の方が強いので(アメストリス共和国に)積極的に協議を進めて共同体に入ってもらいたいね」と述べている。
(三面に関連記事)
・【二面】ジャスバルがトランシルバニアにミサイルを発射
6月1日午前3時頃、ジャスバル民主共和国のミサイル基地から、高性能弾道ミサイルがトランシルバニア中部に約20発前後発射していたことが分かった。同地域にはその身体から強力な毒素を出すとされている巨大生命体、通称<※王蟲>の存在が確認されていて、移動して近隣の都市に被害を及ぼす可能性が高かったとのこと。ジャスバル民主共和国は正式に謝罪のコメントを提出している。
(五面に関連記事)
<※王蟲>・・・・・巨大生命体の一種で、その身体から人体に多大な被害を与える毒素のあるを胞子を出す脅威的な生命体で移動距離が長いのが特徴。コンスタン・レプティス王国の首都圏が壊滅した例がある。
・【三面】条約締結に向け、代表が近くジャスバルを出発
条約締結に向けて、マーレン・グリーン政府代表は近く首都カイラザディアの空港から政府専用機でマナ・モアナ連合首長国のラパナ特別区へ向け出発する予定。東西ジャスバル統一後の初めての海外への訪問でグリーン政府代表は「おそらく、各国の国益を幾十年も支えて行く事になるだろう。この素晴らしい機会に立ち会えそうなのでとても楽しみにしている」と述べている。
『国内』
・【四面】憲法が議会を通過。まもなく公開
5月30日に議会は憲法草案を提出。近く、本格的に憲法として公開されることになっている。これが実現すると、暫定的な政府の枠組みは消え、本当の意味での東西分裂時代からの脱却と新生ジャスバルの旗となる事であろう。すでに、東西の国民の感情は統一されている。国民も大変歓迎している。
・【五面】救済か、攻撃か国内の意見が分かれる
先のトランシルバニアへのミサイル発射事件で国内は大きく論議をかもし出している。と、言うのも攻撃したトランシルバニア中部の都市は、完全に破壊されていたものの、まだ生き残りがいた可能性も無いわけではないからである。経済共同体の発足に向けて友好的な両国の関係に歪みが生じかねない事態にも発展しうる可能性もまだ十分にある。
・【六面】フィレー市内に地下鉄が開通
祖国近代化計画の中心都市として計画されたフィレー市に、ジャスバル初の地下鉄「ナロウ線」が誕生した、これは元市電の一系統とほぼ同じコースをたどり、フィレー市の中心部を南北に縦断している。同線は近代的な高速鉄道として計画されているため最大80km/hで走ることが可能な線形である。料金は市電時代と同じく全線一律200Luである。既に将来の延伸と、二号線の計画が持ち上がっている。
・【七面】カイラザディアの近代化計画が実施予定
首都カイラザディア市は、政治の中心ではあるものの都市としての質・規模ともにフィレー市に大きく水をあけられているため、早急な近代化が求められていた。それに応えるため、議会は首都近代化計画を承認した。同案はフィレー市と同程度の市内整備を進めることを主題としている。カイラザディア市民はこの案に賛成的な人が多く、市内在住の男性(34歳)は「フィレーの方が都会と言う考えからやっと解放されそうだよ。仕事が繁盛するようになったらいいね。」と、本紙のインタビューに明るく答えてくれた。市内の活気を取り戻せるかどうかに注目が集まる。
・【八面】カイラザディア〜カウイプール間に高速道路開通
カイラザディア〜カウイプール間は以前は国道で一部舗装されていないところもあったが、高速道路の開通によって首都とジャスバル一の工業地帯との関わりはより強くなった。現在はフィレー市までの延伸が計画されている。
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398年6月8日発行 ※無断転用を禁ずる
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