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どうやらアイゼンガルドに独立政権を許す事自体が情勢を混乱させる要因であるように思われる。
上記の明白な現実はひとまず差し置いて、FSFとガルバディア連邦が戦勝国として統治権を有することはローカルルール上自明である。
またFSFとガルバディア連邦がアイゼンガルドを東西分割し戦後統治することも外交交渉から読み取れる事実である。
しかしFSFによる統治命令は発され、FSF側アイゼンガルドの独立は達成されたもののガルバディアによる統治命令は発されておらず、独立の可否はおろか賠償金の額すら確定していない状況である。
またガルバディアに対し公の場で統治計画、あるいは統治の意思があるのか発表するよう要請したがガルバディア帝国からの返答が一向に寄せられていない。
そのため我国はアイゼンガルドの完全な独立国化が世界情勢を安定させるというはなはだしい勘違いと博愛主義に基づいて統治状況が不明瞭のままであるガルバディア側を、国際法上は一応独立国として認められているFSF側アイゼンガルドに統合するよう国際社会に対して要請したものである。
またアイゼンガルドによるFSFはいまだに領有権を主張している、という主張はFSFによって発表された統治計画により明確に否定される。
なぜならFSFは統治計画によりアイゼンガルドのFSF側独立を承認しているからである。
我が連邦はこの問題の解決が国際情勢の安定化に寄与すると考えアイゼンガルド全土の統一のために国際社会に対し問題提起を行ったが、アイゼンガルド独立政権の能力を鑑みるに、いっそガルバディア植民地側へ全土を統合したほうが世界情勢にとっては良い結果を生むのではないかとも考えている。
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