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------ファードラウト連邦大統領演説------
こんばんは
今日、私達は一つの決断をしました。
それは、世界の秩序と安定に脅威を与え続けるテルマニアの排除です。
皆さんもご存じのようにテルマニアはモルドール(旧アイゼンガルド)
という国家を支配し、巨大な政産複合体となっているのです。
しかし、モルドール国民はそんな事実を知りません。
なぜならば彼らはテルマニアの下で管理・運営されている存在に過ぎないからです。
このような一企業による独占的支配は、経済を困窮させるばかりでなく世界の安寧を脅かす存在となるのです。
それは明確なのです。
いずれ、国力増大にともなって防衛力の整備も進むことでしょう。その暁には
巨大軍事機構と大規模軍事産業が創出され一企業によって支配されてしまうのです。
そして経済的、政治的、さらには精神的なものまで、テルマニアが介入してくることになるでしょう。
そしてこれが何を意味するのかということを
我々は理解し損なってはいけないのです。
政府のいろいろな会議の場で、不当な影響力を軍産複合体が得ることは絶対に
あってはならないのです。
誤って生まれた権力が破滅的までに成長する可能性が
存在し、そしてまた継続することでしょう。
これによって我々の愛する自由と民主的プロセスが危機に瀕する事態を招いては
絶対にいけません。他国の事であるからと、何事もそのまま
看過してはいけないのです。
用心深く聡明な一般市民のみが軍事機構を平和的な手段と目的に合致させうるのでありそれができたときには、安全・自由が得られることでしょう。
本来であれば、この問題解決に持ちうるべきは武器ではなく、知性と高潔な目的意識なのですが、物事を早急且つ急進的に行うときには強い力が必要なのです。
真の創造は既成を破壊してこそ得られるものであるのです。
そして今日はあらゆる層のファードラウト連邦国民、そして平和と秩序を重んじる
モルドール市民が平和と自由と民主主義を求める決意の下に再び団結する日です。
我々はこれまで勇猛果敢に立ち向かってきたのです。
自由と平和と民主主義を脅かす敵に対しては。今回もそうです。
今日この日は危機に瀕する民主主義を守った日として
歴史に刻まれることでしょう。
そして“清き清浄なる世界のために!!!”
ファードラウト連邦大統領
ハインツ・シュライヒャー
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