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【アイゼンガルド】連合王国バルログ首相は、イシルドゥア国防長官とともに本日首相官邸で記者会見を行い、ネオ・ヴァストークに対する併合勧告について言及した。
首相はヴァストークのサルザール総帥の声明で明るみになった、一連の併合勧告
が事実であり、極秘裏で行われていたことを認めた。
先の軍拡宣言に基づく国防政策上、戦略拠点を必要とする連合王国と、財政難による経済成長の停滞に苦しむヴァストーク両国にとって、併合は非常に有益であるという判断のもと実行された経緯を説明し、またそれが同総帥の声明によって失敗に終わったことに対し「理解が得られなかった。たいへん残念だ。相手国の同意が得られない限り併合は断念せざるを得ない。」とした。
イシルドゥア国防長官は、国外戦略拠点の必要性を次のように説明した。
「俗にいうモルドール解放戦争は、当時戦力的にほぼ無力であった我が国一国に対しファードラウト連邦からはエルジア共和国・ベルカ連邦共和国、クロージス条約機構からは成瀬共和国・セファリア共和国・シュピネ合衆国の計五カ国が集中攻撃を行ったというのが事実である。このような事態にあってはいかに戦力豊富であろうとも、一国の国力では到底かなわない。ましてや、現代は上位国のほとんどがいづれかの同盟に加盟している時代である。一国の意志が複数国家の意志を意味するこの時代にあって一国のみで独立を守ることは極めて難しい。外部戦略拠点は必須である。」軍拡宣言時に併合が触れられなかった点については「混乱回避のため公言は避けてきた。」と釈明した。
また首相はヴァストークの復興を支援する用意があるとし、友好的姿勢を示した。
首相はさらに軍拡宣言に対する各国の反応に対し「想定していた。冷笑だの
白眼視だのと、その類の言葉は聞き飽きたよ。」と右から左に受け流したが、
FSF声明文については、その中で”軍事独裁化”が懸念されていることも含め
「どうしてそのような短絡的思考になるのかまったく理解できない」と述べ、
謝罪も行わない意向を示した。
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