|
まず始めに。サ・フェ通信社はタヂカラオ国の民間企業です。今回、外交問題の発生に際してタヂカラオ国外務局が一括して返答を行いました。報道と政府意思の線引きが曖昧とのことですが、確かに分かりにくい点があるようです。謹んでお詫び申し上げます。
貴国の返答を受けて、政府内で再度協議を行いましたが貴国の申し出る保障は受け入れかねるという結論に達しました。理由としては第一に移民の受け入れが我が国の政策の一環であり保障を受けるべき状況では無いと判断されること。これは前回も説明いたしました。第二に貴国の主張するところの、意図的な国民の海外流出を含む「長期計画」がいかなるものであるのか不明瞭であるからです。貴国による保障申し出の意図については我が国としても理解いたしましたが、その根拠となる計画が具体的に示されていない以上、その保障も国としては現状受けかねます。
我がタヂカラオ政府としてもタヂカラオ通信の記事同様、貴国の移民に関する政策については疑問を抱いています。先の我が国の発信にはその疑問を織り込んだつもりでしたが、貴国による説明は残念ながらありませんでした。そこで両国間の最も大きな認識のズレとなっていると考えられるこの問題について、タヂカラオ国政府として正式に質問させて頂きたいと考えます。
(1)貴国が高失業を維持あるいは放置し続けた理由、すなわち「意図的に」移民を海外に流出させた理由。以下は特に疑問と考えられ、回答を必要とする点
A)何故、自国の国民をわざわざ国外で職につかせるという通常見られない政策をとったのか。
B)タヂカラオ国は保障に類する請求を一切行っていないにも関わらず、保障申し出の対象が現状タヂカラオ国のみであるのは何故か。移民の流出先はタヂカラオ国のみでは無い。
C)何故保障申し出が「タヂカラオ通信」による報道の後となったのか。外国の負担に対する保障が自明であり、なおかつ計画的な政策であれば何故後だしの形となったのか。
D)貴国高官の発言にあるように『難民受け入れ先の国々も全て「快く」受け入れている』のであるから問題としてとりあげる必要がないのであれば、外国に対する保障の申し出はこれに矛盾するのではないか。
(2)自国の失業率が高水準にありながら、他国(この場合はバッカーニア王国)の政策を非難することは国の姿勢として問題ではないのか。ただし、貴国の答弁を見る限りでは失業率は意図的な状態であるとの主張である。しかしながら我が国としては非常に疑問であり、貴国の言うところの「不信と直結する」事項であると判断する。説明の準備があるとのことなので説明をお願いする。
以上繰り返しになりますがタヂカラオ国政府としての政府意思です。回答をお待ちしております。
|
|