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=国内=
・第5代大統領にヨハン・F・パンテル氏就任
デラルーシ共和国との移民問題に関し、パージング大統領が辞任したことを受けメルキド暦1054年6月に大統領選挙が行われ、ヨハン・F・パンテル氏が第5代大統領に当選した。パンテル氏は十二氏族のフィルド氏族系出身で農務長官。国土開発局副局長を務めたこともある。
・国内人口が7000万人を突破
ボルカノ本島西側を中心に「輝ける都市」の増築が進んでいることから国内の人口が急増、メルキド暦1057年にはついに7000万人を突破した。国内のいくつかの拠点では大小の祝典が開かれている。近年の輝ける都市の整備は「空白の世紀」に飽和状態に達してしまった現代都市を発展させようとする、政府の計画によって進められたものだが、その間他の政策がなおざりになっているという意見もある。今後のパンテル大統領には先を見据えた舵取りが要求されることだろう。
=国外=
・デラルーシ共和国、国内で混乱
近年、デラルーシ共和国において1年以上にわたって開発がストップしたり、国内の演習場とは見られない都市部へのミサイル発射など混乱した動きが見受けられる。この件については諸外国で関心を集めているいるようだ。同国内の報道によれば「北部労働連盟」を名乗る組織が現政府に対して解散をもとめたという。
デラルーシ共和国内には多数の邦人が存在するため、タヂカラオ政府はデラルーシ共和国政府と政府批判勢力との武力衝突の危険性を鑑み、デラルーシ共和国からの国外への退避準備情報(レベルC)を出している。
その一方でタヂカラオ国内からはいわゆる「反政府義勇兵」としてデラルーシ共和国へと渡る人々が後を絶たないないようだ。当社独自の調査によれば過去10年間にデラルーシ移民系の退役軍人を中心に3000人を超える人々が「義勇兵」としてデラルーシ共和国へ渡ったと見られる。元タヂカラオ陸軍少将E・カミンスキィ氏も5年前から消息を絶っており、さる情報筋によればデラルーシ国内で通称「ボルカノ大隊」を率いているという。これらの件についてはタヂカラオ国政府は公式に関与を否定している。
メルキド暦1058年5月10日発行
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