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Yuktobanian Broadcasting Corporation(Y.B.C.)は、
ユークトバニア連邦共和国に本社をもつ民間の国際報道誌です。
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【戦後復興すすむユーク連邦と統治領】
ユーク名「祖国防衛戦争」自由主義連合名「一年戦争」終結から実時間五日が経過し、各方面で復興工事がすすんでいる。
四カ国を相手に一国で戦争を勝ち抜いた、ユーク連邦本国では、本土の被害が少ないながら、食糧生産施設の被害が甚大で、いまだ自給ができない状態が続いている。
社会主義連邦評議会では、復興事業の第一優先事業として畜産業の復興と、初の食物研究所の建設が図られた。
食物研究所は北東山脈の奥地に隔離建設され、市街地からは見えないようになっている。
一方GUN諸国、とりわけ最後まで抵抗を続け、領土のほとんどが焦土と化したグダニスク連邦でも復興事業がすすめられている。
すでに食料の自給体制が確立し、現在も食料生産施設の増強に力を入れている。
かつて栄華を誇った大都市圏が再びグダニスクの地にそびえるのも、そう遠い日のことではないだろう。
【帝国連邦 コスモ社会主義容認 一部領土化】
グルガン民族系国家(グルゴニア諸国)の領有を主張してきたガルバディア帝国連邦が2日、それまで神聖グルゴニア帝国としてきた現コスモ社会主義連邦の条件付独立を認めた。
帝国/コスモ両国間に結ばれたバイエルン条約によれば、コスモの主権領域内において、ガルバディア民族による帝國領を設置することで、コスモの完全独立を認めた。
これまで反共を絶対的な国策としてきた帝国連邦が、社会主義国家の独立を認めるケースは異例。
ましてコスモ連邦は、帝国連邦の足元にも及ばぬ新興国であり、その独立を許すばかりか社会主義台等までみとめたというのだから、そのある種の異常性に注目する必要があるだろう。
コスモ国内で、全国社会主義評議会が革命闘争を開始した時、社会主義のリーダーたらんとするユーク連邦はいち早くこれに関心をよせていた。
反共政策を固持していたガルバディア帝国連邦と、資本主義を退廃主義とするユークトバニア連邦が国交樹立を模索するという歴史的状況に至り、これは帝国連邦からのアピールではないかという見方がユーク連邦内では広まっている。
ヤロスラーヴァ書記長も、コスモ社会主義成立をうけての支持声明の中で、帝国連邦の柔軟な処置を高く評価する内容を盛り込み、好意を示した。
【GUN諸国独立に関して提言】
ユークトバニア連邦最高決議機関「社会主義連邦評議会」において、GUN諸国の独立問題について提言が発表された。
提言では、国際法(ローカルルール)の定めるところの解放期限が過ぎた後、GUN諸国において再度軍国主義者が政権を掌握することを危惧し、社会主義の脅威に変貌する可能性を示唆し、特には、非道な戦争を主導したグダニスク及び南瓜に対する解放後の制限条約の必要性を説いた。
【オースチン 社会主義支持政党が政権与党に】
戦時中、GUNに対して支援を続けていた前オースチン共和国大統領に対する不信任案可決からはじまった同国議会選挙は、社会主義政党である社会党の勝利に終わった。
新しく就任したニキータ・ゲーレン大統領は演説の中で、GUN支援が侵略主義に加担したことである事実を認め、国際社会に謝意を示した。
社会党は今後、大きな政変を行うことなく、社会主義の理想である平等で調和のとれた社会建設を目標とすることを宣言した。
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