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◆ユークトバニア中央党機関紙「探求」
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2005年4月18日号
◆「共和国領土「アロン」でのグダニスク資本流入問題」
祖国防衛戦争(第三次大戦でのGUN方面戦線・敗戦側呼称「1年戦争」)以後、我が国が領有しているアロン王国(正式名称-ユークトバニア領アロン特別自治国)は、盟邦ベバリン連邦とのプライア協定によって、その一部地域がベバリン連邦軍の演習地に指定されているなどしている自治国家だ。
アロンは、封建制度を古来より維持してきた歴史があり、それによって近代化が諸外国にくらべ著しく遅れていたが、その反面、豊かな自然がそのまま維持され、また武力の保有及び行使をほとんど行わない姿勢によって、先の大戦でも被害を受けずにいる。
戦後アロンを占領下においた我が国は、アロンのそのような歴史背景と、アロン人民が社会主義制度に適すか否かを検討し、その結果として、アロンでは現在まで社会主義建設が実施されておらず、海外資本の流入に歯止めがきかない状態が問題となっている。
特には、近年になりグダニスク資本が大量にアロンに流れ、都市部の近代化が推し進められた。
経済規模は倍以上に成長したが、それによるアロン人民の思想変化は、我が国の国益に反すると断言できる。
我が国、我が連邦に対して、幾度となく冒涜行為を繰り広げるグダニスクは、我が領土のアロンへの経済支援によって、アロン人民を懐柔し、帝国主義の砦として改造しようと試みている。
これらの問題を打開するため、党軍事委員会は、アロンへの対外赤衛局員の派遣を決定した。
それと同時に、いままで行ってこなかったアロンへの、国家組織改変や教育等の社会主義建設事業を開始する方針だ。
大戦終結直後、プライア協定以外でのアロン統治における取り決めを怠り、グダニスク資本の流入を防ぐことができなかった、当時の領土管理委の責任も追及しなくてはならないだろう。
◆「革命的スポーツ事業の偉大なる勝利」
我が国は、スタジアム建設以来、通算勝率一位をほぼ常に保ち続け、スポーツ先進国としてもその名を轟かせている。
先の箱庭カップ21回大会においても、当然のことながら、予選三位の成績で決勝リーグに駒を進める活躍をみせた。
また本国代表のみならず、領土地域代表も活躍し、ユーク連邦アロン地域代表が優勝カップを手にしたのである。
アロン地域代表が、今回の輝かしい成果を残すことができた最大の要因は、我が国が主導してきた社会主義労働精神に基づく努力によるものといえるだろう。
◆「グダニスクで総選挙」
我が国への誹謗中傷、またそれを黙認するHTIの非常識的外交姿勢によって、致し方なく国交関係が断絶しているグダニスク連邦で、総選挙が執り行われた。
これにより新大統領としてステファン・フォン・ベーレンドルフが就任した。
ステファンは所信表明の中で「祖国を革命を是とする野蛮な主義、思想から守る事にある」と発言し、我が国に対しての侵略思想を露にした。
グダニスクが人民を欺き、反社会主義の方向に歩ませた結果が、今回の選挙に反映されたのは間違いない。
ミロン外相
「他国の選挙に関して口を挟むべきでないが、一国の代表が就任早々、あからさまに他国を仮想敵化するような発言を公で行うのは極めて遺憾だ。グダニスクとの関係改善にむけた取り組みは、全て相手側のこのような態度で無に帰しているのだから、我々がこれ以上彼らに何かを望むのは不可能であろう。彼らの脳中には侵略の二文字があるのみなのだから」
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