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モアナ国民新聞「大海」海外版 第1号 2006年3月11日発行
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【国際】新規成立国による経済共同体結成、最終段階へ
モアナ対外事務省は、今夜から明日にかけてジャスバル・トランシルバニア両国代表と会談を行う事を発表した。
以前より三国間では、相互発展のため経済共同体の結成準備が進行していたが、今回の会談では、結成に向けた最後の段階として、共同体規約等の確認が行われる予定である。
尚、これまでの会談においては、同じく新規成立国であるアメストリス共和国外交部との連絡が円滑に行われず、同国を含めた会談は実現しなかった。そのため、同国を含めての結成とはならないが、三国各代表は、「アメストリス共和国の今後の加盟は喜んで歓迎する」としている。
「経済共同体の結成は、各々の経済的発展や危機管理の効率に大きなメリットがあると思われます。」(イヴァカルア議長)
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【国内】評議会、今後の方針を巡り対立
我が国の連合評議会は現在、宇宙開発や積極的な資源開発により更なる発展を主張する、議長を含む「革新派」と、これまでの路線通り観光業や農業を発展させ、安定した成長を主張する「保守派」の対立が深まっている。
現在政府は積極的な資源開発に乗り出し、宇宙開発も検討中。議長は更なる拡大路線を主張しているが、これに対する反発も高まっている。
主な原因は建国当初の食糧難の教訓と、最近まで続いた失業問題への懸念である。保守派側は、「どちらも今は解決した問題だが、それは援助や財宝(※)があったから解決したのだ。もしこれが無ければ、今頃はどうなっていただろう。莫大な資金を必要とする開発は止めて、今は堅実に成長していくべきだ」と主張している。
「皆さんの言うことにも一理あります。極端に走らないように慎重に検討していくべきでしょう」(イヴァカルア議長)
「石油を掘るなんて博打のようなものだ。あんな高価な探査船を何隻も造る余裕があったら、工場を拡張したほうがいい」(保守派一同)
(※)後述の記事を参照。
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【国内】初の怪獣襲来、防衛能力問われる
12月30日、我が国北東地域に建国以来初めてとなる怪獣「レッドいのら」が襲来した。大多数の国民は怪獣を見た経験は無く、ラパナ海底遊園地の大観覧車(55m)を優に超える巨体と真紅の体色は、テレビで中継されるや否や全国民に猛烈な恐怖を与え、国内全土で大きな混乱を巻き起こした。
現在怪獣はミサイルによって退治されているものの、3つの都市が壊滅し、周辺の都市も甚大な被害を被った。死者は6000人に達し、逃げ延びた住民も、現在は周辺都市に造られた仮設住宅での生活を余儀なくされている。
一部の首長からは「我が国のミサイル配備数が少ない事も被害拡大の一因である」との指摘もあり、評議会では防衛力強化に向けての長期的計画が検討されている。
「私のすぐ左に怪獣の足が降ってきたんです。あと1メートル左にいたら今頃は踏み潰されてましたね」(公務員・29歳男性)
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【国内】総額6兆Luを超える財宝発見
1月と8月、我が国の南西海上において、相次いで数百年前に衝突事故により沈没した二隻の豪華客船のものとみられる財宝が発見された。その価値は6兆Lu相当を超え、国家財政に大きな潤いを与えた。
この思いがけない収入によって、大規模な海底遊園地及び食糧研究所の拡大が行われ、かねて問題となっていた失業者問題は解決した。
「今回はたまたま収入がありましたが、これは運が良かっただけです。(雇用対策は)生活に関わるだけに、常に優先的に行われなければならないでしょうね」(アティサノエ福祉労働省長官)
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【スポーツ】箱庭杯4700、優勝はアロン共和国 我が国は予選敗退
箱庭杯4700トランシルバニア大会は、強豪アロン共和国の7度目の優勝で幕を下ろした。
我が国は今大会初参加。4戦4敗という残念な結果で予選落ちとなったが、観客席からは温かい声援がかけられた。
「初めてにしては良く頑張ってたと思うよ。まだまだこれからじゃないか。」(トゥイラパエ文化教育省長官)
今回注目したいのはトランシルバニアの躍進であろう。二回目の参戦でありながら、決勝トーナメント進出はおろか準優勝を達成した。
自国での開催ということもあり、観客席には多くのトランシルバニア応援団が詰めかけていた。彼らはもちろんだが、同国全体にも素晴らしい影響を与えたことだろう。決勝では、スタジアムが震動しているかのような大歓声がいつまでも響いていた。
[主な試合結果]
決勝戦 トランシルバニア公国VSアロン共和国 ⇒ 1−2
予選第4戦 連合首長国VS成瀬共和国 ⇒ 2−3
予選第3戦 コンスタン・レプティス連合王国VS連合首長国 ⇒ 4−0
予選第2戦 連合首長国VSジャスバル民主共和国 ⇒ 1−2
予選第1戦 プロミスト大公国VS連合首長国 ⇒ 5−0
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