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モアナ国民新聞「大海」海外版 第6号 2006年7月16日発行
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【紛争】ヴァストークでの武装蜂起は鎮圧
【政治】憲法発布、立憲君主制議会政治へ
【政治】第一回国政選挙へ向け各政党が旗揚げ
【UEN】UEN改革案の決着
【UEN】次期議長選の行方
【国内】首長の功績を称え、憲法発布を祝う会
【国内】二箇所に巨大礼拝場が建立される
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【紛争】ヴァストークでの武装蜂起は鎮圧
ヴァストークで起こった武装勢力による一連の混乱は、UYS政府の宣戦布告後約16ターンに渡って攻撃が行われ、ヴァストークの領域に多大な損害をもたらした後に収束した。
また、UYS政府の発表によれば、今回の武力闘争の中心的人物とされるイブラヒム・レヴィン氏はUYS軍によって拘束されたとのこと。その一方で、レヴィン氏の名において声明文が発表されており、我が社では、拘束されたレヴィン氏とされる人物は影武者であったとの情報も入手しているが、真偽の程は定かではない。
ヴァストーク独立派は、ナシバロン統治下に置かれていたヴァストークの完全独立を掲げ、「主都」マルコスブルクにおける武装蜂起を発端とし、民間航空機爆破やヴァストーク議長シェルツァ氏の殺害、親ナシバロン政党のラディスク本部爆破といった政治的テロルに訴えることによって実現を目指していた。
今回の一連の混乱により、UYS政府はヴァストークへの監視を強めることは必至で、独立派が願っていたヴァストークの独立はさらに遠のいてしまうことになるものと見られている。
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【政治】憲法発布、立憲君主制議会政治へ
我が国では 政治に関しては建国以来、一貫して連合首長評議会が各委員会や行政区評議会と連携して政治を行っていた。
しかし、近年の経済政策や産業振興などについて見ると、評議会の首長らだけで複雑な経済動向や外交政策など、専門的知識を要する近代の国家経営を行うのは難しいと考えられる。
また国内の諸政治団体でも、議会もしくはそれに類する、国民の意見を直接反映させる機関の設置を求める声も上がり始めていた。
そのような国内事情を受けて、先日の評議会では議長自らが「首長が政治の場から離れ、国民から選ばれた代表に政治を任せること」を提案し、評議会も賛同。現在まで国民議会の設置と成文憲法の実現に向け、首長や学者らが議論を重ねていたが、本日完成し、議長らによって我が国最初の成文憲法である「マナ・モアナ連合首長国憲法」が発布された。
憲法では国民主権を謳い、自由選挙による一院制の国民議会を最高機関と定めている。また連合首長評議会は首長会議と改名され、全ての政策についての最終的な決定権を持つとしているが、実質的には国民議会の決定を否定することは出来ず、形式的な権限に止まるものとされている。また首長は、儀式・国際交流・表彰など憲法で定められた行事に参加することとなる。
行政区においては現在と類似した、自由選挙による議会制に基づいた自治が認められる。
なお、第一回国民議会総選挙への準備も進んでいる模様。
「国民一人一人が主権者だという自覚を持ち、皆が一致協力して政治的・経済的に発展した、先進モアナを目指しましょう!」(イヴァカルア首長)
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【政治】第一回国政選挙へ向け各政党が旗揚げ
国民議会の設置により、第一回総選挙への国民意識も高まっている。
各政治団体は憲法で正式に「政党」の存在が位置づけられたため、各政治団体は名称を変更し、また新たな政党も旗揚げし、議会前広場(旧評議会前広場)を中心に国民への支持を呼びかけている。
憲法では、国民議会の定数は330。また、10人以上の候補者を擁立する団体を「政党」と定めている。
現在10人以上の候補者を立てた政党は以下の通り。括弧内は候補者数。
・民族社会党(223)旧全モアナ民族連合
・社会共同党(208)旧進歩的経済共同体運動
・開放民主党(181)旧自由民主主義国民同盟
・神教社会同盟(84) ・神教民主同盟(70)
・国家社会党(21) ・社会民主党(17)
・民主革命党(15) ・共産党(15)
・モアナ人民党(12) ・共有資本党(10)
[諸派]9団体45名 [無所属]14名
旧来の政治団体を引き継ぐ大政党の有利は不動との見方が多いが、教会を支持母体に持つ神教民主・社会同盟が突如政党の結成を表明し無視できない勢力となった他、様々な主義を掲げる新興勢力も立候補者を擁立し混戦が予想される。
各地では熱い舌戦が見られ、首都タガロポリスのある交差点では、違う方向から来る4台の選挙カーが鉢合わせとなり、それぞれが相手候補を横目で見ながら、ひときわ声を大にして政策を語る、といった場面もあった。
「まだ(投票する候補者は)決めてません。今から考えて決めようと思います。『清き一票』というやつですかね、これが。なんだか責任を感じます」(農業公務員/35歳男性)
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【UEN】UEN改革案の決着
UEN加盟国、ジャスバル国によって提案されていた経済部と安全保障部を設立
する改革案は、我が国を含む会議場及びメッセ上での会談を経て、トランシルバニア案を中心とした緩やかな改革に落ち着いた。
トランシルバニア案は現行の経済支援を維持し、相談役としての経済支援部、災害対策部の設立を提案するものである。(後に、名称はそれぞれ経済部、防災部とされた)
なお今回、同時にUEN内での選挙制度に関する規則も協議され、最終的に我が国の案が承認されれば明文化された選挙制度が実現する。
「各国の意向が良く反映された、出来る限り良い結論であったと考えています」(イヴァカルア首長)
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【UEN】次期議長選の行方
UENでは次期議長の選挙に関する話題も持ち上がっていた。次期議長の選挙は5900ターンからの予定となっており、我が国でも立候補を検討すべきだ、という評議会の声があった。しかし評議会は、前述の民主政治移行を理由に立候補を取り止める考えを示した。
次期議長にはジャスバル国が立候補に意欲的な姿勢を見せており、UEN内はもちろん各国の注目が集まる。
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【国内】首長の功績を称え、憲法発布を祝う会
先週、ラパナ海底遊園地において、国民有志主催の「首長の功績と憲法発布を記念する会」が3日間に渡って開催された。この会は民主的憲法の発布を喜び、これまでの首長の善政を称える目的で国民の有志が中心となり計画されたもので、約16億Le(約10億4000万Lu)の寄付を集めて開催が実現した。
最終日には26名の首長全員を迎え、有志代表が感謝とねぎらいの言葉を捧げ、次に11政党の代表がそれぞれに演説を行った。最後は伝統芸能や人気歌手のミニライブなどの様々な催しが行われ、打ち上げ花火と大きな拍手の中で会は終了した。
有志委員会によれば、会には3日間で延べ40万人を超える参加者があったとのこと。我が国の未来への希望の現われであった。
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【国内】二箇所に巨大礼拝場が建立される
首都タガロポリスに建設されていた国内初の海底神殿「カナロア大神殿」と古代遺跡が存在し、聖地として神聖にされているアティサナ行政区地域に建設中であった「ワイタンガ大神殿」が完成し、落成式、招神式が行われた。
カナロア大神殿は伝説上の「海底神殿」を科学によって実現したものであり、首都という環境もあり、連日地方からも参拝者が訪れている。
ワイタンガ大神殿は古代遺跡に隣接し、リゾート地も近いため、聖地巡礼の国民が参拝するのはもちろん、観光客の訪問も期待して遺跡の発掘物や、宗教的な芸術作品を展示する博物館も併設されている。
「なんという素晴らしいこと!神に感謝をするばかりです」(聖職者/26歳女性)
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