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稲穂新聞 第九号 508年12月4日発行
・発行元
ジャスバル民主共和国カイラザディア中央区1-7-8稲穂新聞ジャスバル本社
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紙面
・【一面】新代表にマクドネル・クリーク氏が就任
・【二面】リークホールド条約機構締結
・【三面】クリーク代表、マクロネシアの自由化を推進
・【四面】トランシルバニアに王蟲被害
・【五面】北部工業地帯、ハイテク産業へ着手
・【六面】アリチェ・ミレーヌ新外相がユ連ヴェルーサ訪問
・【七面】新首都への遷都計画は先送り
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『海外』
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・【二面】リークホールド条約機構が締結
505年、マウロ連邦共和国首都リークホールドでリークホールド条約機構が正式に発表された。同条約機構は社会主義国家間の相互安全保障を盛り込んだものである。ジャスバル民主共和国もこれに参加する為にリークホールドへマクドネル・クリーク政府代表が出発し条文を締結した。これについて水夏連邦等の一部の国家が同条約に対して不信感を示している。マクドネル・クリーク政府代表は「我々は一致団結して国際社会の平和への共存を図る為にこの条約機構を設立したわけであります。しかし一部のこれを快く思わない国家がわが国を問題国家だとし条約機構に対し反発された事は非常に残念です。ただ、我々自信がそれらの国家に対しただ反発するのではなく、ジャスバルをより自由で平和な国へと歩んでいく姿を示すことで問題の解決を図っていく事が我々にとって一番望ましいことである事も国民の皆様に十分理解していただきたいです。」とコメントを残した。
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・【四面】トランシルバニアに王蟲、主要産業に大打撃
トランシルバニア公国北西部に古獣王蟲が発生し、これが生み出した腐海で同地域が壊滅的なダメージを受けた。死者はおよそ300万人、疫病による死者をあわせると500万人を上回ると見られている。ジャスバル民主共和国も腐海駆除に協力し政府はトランシルバニア国の復興援助にも全力を尽くしたいと声明を出している。
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・【六面】アリチェ・ミレーヌ新外相がユ連ヴェルーサに訪問
11月25日にジャスバル初の女性外相であるアリチェ・ミレーヌ外相がユーク連邦ヴェルーサ社会主義共和国に訪問した。一日目の晩餐会で連邦高官らと和やかに会談し、終始楽しんでいる印象を受けた。二日目は養殖場を視察し、ユーク連邦の水産技術の高さを付き添いのユーク連邦ミロン外相から説明を受け「この技術をぜひともわが国も会得したいものです。毎日新鮮な魚介類を食べられるのは個人的にとてもありがたいです。」とコメント。26日の夕方にミレーヌ外相は飛行機でシーニグラードを後にし、27日に貴国、記者団に「とても有意義な訪問でした。今後ますます両国間の絆を深めてまいりたいです。」と、力強く発表してミレーヌ氏は外相としての初仕事を終えた。
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『国内』
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・【一面】新代表にマクドネル・クリーク氏が就任
ニコル・ダート前代表が死去してから2年後の498年10月にその当時の内相であったマクドネル・クリーク内相が政府代表に正式に就任した。故ルイ・カーベル外相の政治的ライバル関係にあったクリーク代表は当時からの持論である「ジャスバル新生構想」を政策の中心に据えて実行して行く構えを就任演説で発表した。就任演説では「我々は災害で大きな被害を受けましたがジャスバル国民の希望を背負える人はまだ政府にいることを証明していくつもりです。」と力強く発表した。
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・【三面】クリーク代表、マクロネシアの自由化を推進
11月20日のジャスバル議会で、マクドネル・クリーク代表は壇上でこうコメントをした。「我々民主主義者の目が届かないところは王制マクロネシアだと思います。同国は残念ながら他国との交流を一切認めていない事実上の鎖国状態であり人民への負担は我々の想像をはるかに超える物を強いられていると確信していています。我々はマクロネシアの自由化を推進するために、いかなる援助もおろそかにするべきではないとの姿勢を貫き通すべきでしょう。」議会終了後、記者が「民主自由化に伴う我々の覚悟と言うのは具体的にどの様なもので?」と質問すると「いかなる援助でも我々はマクロネシア人民に差し出すべきであります。」と明言を避けた。今後どの様な情勢になるかは、マクロネシア政府の姿勢によって大きく左右されることであろう。
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・【五面】北部工業地帯、ハイテク産業に着手
ジャスバル北部の工業地帯、通称「新生北部工業地帯」は産業省の通達によりハイテク技術を導入し、従来の工業よりもさらに充実した内容にすることが明らかになった。産業の充実化により、自動車なども最新鋭の部品共に生産が可能になるとのこと。ホルス・ガレオ産業相は「北部工業地帯は新生ジャスバル構想の中核を担う大事な拠点ですから、世界でも最高クラスの生産量を目指します。」と発表。社会主義各国の中でも、最高の工業力を身に付けれるかどうかはまさに正念場と言ったところであろう。
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・【七面】新首都への遷都は先送り
ミカエル被害によって暫定的にフィレー市に首都が移されている状態にあるが、マクドネル・クリーク代表はここ5年での新首都への遷都はないだろうとコメントをした。それによるとジャスバル新生構想の進行が先であり、特に急いで新首都を整備するよりも将来にわたって首都として機能できる構想を立てるほうが得策だとのこと。新首都への遷都はまだ先の事となりそうだ。
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508年12月4日発行 ※無断転用を禁ずる
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