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[ご挨拶]
ベルカンコミュニケーションネットワーク社は創業以来、「昨日よりも今日、今日よりも明日をよりよく」を社是として日々よりよい紙面作りに邁進して参りました。この度、新たにThe BELKAN Tribuneとして生まれ変わります。Tribuneとは護民官の意味で“読者の皆様に真実の報道と、皆様の視点に立った紙面作りを”という意味を持っています。今後共にThe BELKAN Tribuneを宜しくお願いします。
―ベルカ首相選挙、ベッテンハイム氏圧勝―
先日、首相公選制になって初めて行われた首相選挙で中道右派の野党保守党のベッテンハイム氏が有効票の40%余りを獲得し見事当選した。ベッテンハイム氏は現在63歳、34歳の時に保守党で上院議員として初当選を果たし、国務長官、首相府対外情報分析員などを歴任した外交のプロ。今回の当選を受け「国民は私を望んでいた。」と自信を見せた。
―落胆の緑の党―
与党緑の党党首で現首相のヒューカーバイン氏は落胆の色を隠せない。ベッテンハイム氏当確の報道が流れた瞬間、選挙本部のスタッフはため息をついた。歴代首相の中でも最長の8年もの長期政権を維持し、自ら国民の声を聞きたいと首相公選制を導入した。しかし、結果は皮肉なことに国民は彼を選ばなかった。「誰がふさわしいかは国民が決めること、私ではない。今後も仕事をまっとうする。」ときまじめなヒューカーバイン氏らしく選挙を総括した。
―『社説』極右の台頭、国民不満増大か?―
今回の首相選挙で政権交代とともに大きな変化があった。前回の上院選挙でわずか2議席しか獲得できなかった、極右政党ベルカンの火の躍進である。上院下院合わせてわずか4議席の小政党であるが今回の首相選に立候補した党首メンゲレル氏は保守党のベッテンハイム氏緑の党のヒューカーバイン氏に次いでの票を得た。躍進の背景には前政権時代の権力闘争による長年の政情不安や不況時に官僚と癒着して巨大コングロマリットと化したインテリアル社による経済支配に伴うインフレがある。
今回のベルカンの火の躍進は今後の国の進むべき方向性に警鐘をならしたのではないか。
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