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―帝国国民への情報速達便―
『瑞星』 第六号
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【本日の紙面】
国内―『箱庭Cup9900 水城代表が優勝』
国外―『モルドール連合王国、バッカーニア王国に対し最後通牒』
国外―『〜間でMSCI条約調印』
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―国内―
『箱庭Cup9900 水城代表が優勝』
先日行われた水城代表とアロン共和国代表の決勝戦に0−1で勝利し
初の優勝という快挙を成し遂げた
水城代表は他国代表と比べると今一つ決定力に欠けるというのが定評
であり今次大会でも予選突破はギリギリのラインであった
水城代表初の決勝進出ということもあり冬和陛下は自ら試合前の選手
に激励の言葉を掛けられ送り出している
選手たちは見事それに答えたか堅実な試合運びでアロン代表を降し初
優勝の栄冠を手に入れた
―国外―
『モルドール連合王国、バッカーニア王国に対し最後通牒』
「全ての王国はサウロン王の下、一つになるべき」と正気とは思えな
い主張をしていたモルドール連合王国だが同国は遂にバッカーニア王
国に対し最後通牒を突きつけ自国への従属を要求する声明を発した
この一方的な通告にグダニスクを始めとする自由主義圏の国家だけで
なくジャスバル帝国など帝国圏の国家からも非難が続出している
帝国情報部は未だ情報収集中として公の場での見解発表は避けている
が国内世論は急速にモルドール嫌悪に傾きつつあり帝国上層部の対応
もこれを無視することはできない情勢になりつつある
またF−2の各加盟国においても以前の擁護姿勢から非難姿勢への転
換が一部に見られその動向も注目される
『カアルハセヤ帝国〜イリューショナル帝国間でMSCI条約調印』
カアルハセヤ帝国とイリューショナル帝国の間において既存の国家連
合とは異なる同盟条約が締結された
帝国情報部は昨今再び垣間見られるようになったモルドール連合王国
の不穏な動向とそれに対する世界的大国の緩慢な反応が新興諸国に不
安を与えているのではないかと評している
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出版元:飛燕通信商社 メルキド暦 832年 6月発刊
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