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始めに、我が国による質問に対する回答に感謝します。
現状、我が国と貴国はある意味で対立状態にあり、このような状況でなされる議論は物別れに終わることが非常に多いといえます。国家間に不信感を抱えたまま議論を終えることを避けるために、最後にひとつだけ質問をさせていただきたいと考えます。ただし、貴国は先の文書で「貴国との移民問題自体は完全に決着したものとする」とされているので、以下の質問に回答が無くても我が国がそのことをもって貴国を非難するようなことはありません。
先の我が国の質問に対する貴国の回答において、主要な質問である『高失業を維持あるいは放置し続けた理由』については「開発に優先順位を付けることは自然なことであり」「失業率が計画上管理されていた」といった表現が見られるのみで、何故、容易に回避できた失業問題をそのままにしたのかの回答はありませんでした。
少なくとも我が国では政府が高い失業率を放置することは行政上避けるべきことであるというのが常識であり、これは政体が異なっていたとしても同じものと考えています。無論、国民の負担をいたずらに増やすからです。しかし、これまでの文書を拝見する限り貴国の認識は必ずしもこれに一致しない可能性があるようです。以上のことを踏まえてひとつだけ質問をさせていただきます。
「容易に解決しうる失業問題を放置することは政府としての失策ではないのか」
これが最後の質問です。お答えいただくかどうかは完全に貴国に依ります。
我が国の文書、その論理、態度の不備への指摘(それが正当なものであるかはともかくとしても)を含め、我が国としても貴国の回答文書には多数の反論点がありますが、これを実行したとしても批判の応酬が延々続くことになることは目に見えていますので、これ以上の議論は避けるべきと考えます。今回の一連の問題におけるタヂカラオ国政府としての意見表明はこれが最後となります。
最後に、タヂカラオ国は常に誠意ある態度で諸問題に取り組んでいることを名言しておきます。
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