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Y.B.C.NEWS 第36号
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今日の紙面
・ヤロスラーヴァ書記長演説
・連邦外務省 基本大綱策定
・ガルバディアで極右政党が大勝
・プロスピア連邦で新制度施行
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◇ ヤロスラーヴァ書記長演説
社会主義連邦の最高指導者であるヤロスラーヴァ書記長が、久しぶりに公に姿を現し演説を行った。
ニカノール前首相の失脚以来、長期にわたってユークの最高指導者を務めてきたヤロスラーヴァ書記長は、最近体調不良が続いているとの見方が強まっていたが、半年振りにシーニグラードの広場に姿を現し、集まった10万人以上の人民達のまえで演説した。
ヤロスラーヴァ書記長演説より抜粋
「ユーク連邦人民及び全世界の勤労人民達よ!私は党と人民を代表し、この場に立てることを光栄に思う。現在、我が国の経済、科学はかつてないほどに発展している。防衛体制も非常に強力だ。国家は繁栄しており、あらゆる点で帝国主義陣営のそれを上回っている。この事実は今現在、勤労人民諸君らが目にしている近年の我が国の光景を見れば明らかであろう。これはこの中央国に限ったことではない。周辺の社会主義連邦共和国同胞人民は日々革命建設に邁進しており、人民所得は日々向上の一途にある。我々にも苦しい時期はあった。帝国主義侵略政策の連邦孤立圧殺政策はいまだ存在し、これによる戦争や内戦といった反動どもの謀略もいまだ根絶されたわけではないだろう。しかし我々は、社会主義の理想を堅く信じ、同胞を愛し、祖国の発展を望み闘争を続ける限り、常に前進することができるのである。同胞達よ!常に前だけよ見よ!我々は勝利する!」
書記長の演説は内外双方にむけたものであった。
近年ユークが公に想定を公表していなかった「帝国主義陣営」の存在概念が再度登場し、これが社会主義連邦に敵対するものであることを明確に規定する発言を行っている。
また同時に目を引くのは連邦構成国に対してのアピールである。連邦組織委員会の開発指導がすすむなか、中央政府から離れた位置にあり、民族の違う構成国の士気を向上させようとしていると考えられる。
CSSに指導をあたえている党の幹部勢力が、ヤロスラーヴァ書記長の引退を企図しているともいわれており、書記長が自らの権威を示すため、体調不良のなか今回の演説に踏み切ったのであろう。
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◇ 連邦外務省 基本大綱策定
昨日ユークの連邦外務省は、外交の基本政策を規定する大綱を発表した。
この基本大綱の前文には「連邦の実情や最新の国際情勢を十分に加味した上で、連邦が今後更なる発展を成し遂げるためには外交の力が不可欠であり、その統一性を確率するためこの大綱を示す」とあり、今後数年間の外交姿勢を決定づけるものであると判断できる。
大綱では以下のような外交における原則が示されている。
・連邦における外交は社会主義の諸理念に沿うものでなければならない。
・帝国主義陣営は常に社会主義の崩壊を計画しており、彼らの外交はそれに基づいているため、我々はそれを十分に理解しなくてはならない。
・外勢に依存するなど、自主性を損なう決定を下すことはあってはならない。常に自主的に自決しなくてはならない。
・諸外国と付き合う上で、我々は「自主」「平和」「親善」の精神を最初に示さなければならない。全ての国々と対等に向き合おうとすることが双方の信頼関係を構築する。
・「自主」「平和」「親善」の精神を理解しない干渉国に対して、我々は常に強気であらねばならない。これらに対する妥協はあってはならない。
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◇ ガルバディアで極右政党が大勝
11日、ガルバディア帝国で行われていた帝國衆議院総選挙は、極右の大政翼賛会が大勝をおさめた。
大政翼賛会は前回選挙で大きく議席をへらしていたが、それは一瞬のことであり、再び帝国の指導権を掌握した。
ハセクラ内閣は解散し、ハセクラ首相はその短い任期を終えた。
新首相は大政翼賛会総裁のヴァジルール氏となり、即日新内閣が発足することとなったが、内閣の顔ぶれはそうそうたるものになったという。
重要職には地位の高い公爵の家系に属する人物が就き、ヴァジルール内閣の基盤をより強固なものにしているといえる。
ヴァジルール内閣は、発足後即座にリードホルムへの宣戦布告案を議会に提出し可決した。
大政翼賛会主導の国政は非常に軍国主義的であり、前例のあるガルバディアの対外侵略政策、武力解決政策の復活を助長している。
幸いこの布告案はガルバディアの最高独裁権力者である天皇の意向により阻却されたが、これも国内の体制が整えば再提出される可能性がたかい。
当のリードホルム共和国は「天皇陛下は正に平和の象徴」などという見解を発表したが、これは軽率な判断であろう。
そもそもガルバディアが亜細亜の領有権を正当化する根本は「天皇の勅命」なのであり、亜細亜の独立を主張しているのもこの天皇に他ならないのである。
時期がくれば天皇は武力による解決を躊躇しないであろう。
旧内閣下におけるユークトバニアへの国交断絶もヴァジルール内閣で継続されるとみてまず間違いない。
ユークの外務相であるミロン氏は、ガルバディアにおける新内閣に発足にともない以下のような談話を発表した。
アントーシャ・ミロン外相談話より抜粋
「軍国主義色の強い政党が勝利したことは今後の我が連邦に関わる重大事項であり帝国の動向を注視する必要がある。あのような布告案を決議するようなヴァジルール首相がセクハラ前首相以上に問題人物である可能性も否定できまい」
また談話の中では帝國新聞で自殺が報道されたカイン大使や他旧大使館職員についてのものもあった。
「カイン大使の自決は事実である。CSSでの取り調べ中に、取調官の隙を見て、我々が食事としてだしたカレーライスについてきたスプーンを使って自決した。遺書などの意思表示となるものは残っていない。むこうの報道では「監禁先の留置場での自決」「遺書」などの情報が掲載されていたようだが誤報か我が国を貶めようとする意図に基づく捏造である。また他の大使館職員であるが、ガルバディア側が実に一方的で敵愾心をむき出しにした国交断絶を通告してきた以上、はいそうですかと保護中の職員を国外退去処分にすることもできまい。保護を継続し、詳しい事情を聞くこととしたい。時期がくれば本国送還も行われるであろう。カイン大使が自決したことは我が方の不注意にも責任があった。今後食事はすべてストローか安いアイスクリームについてくる何か木でできた簡易スプーンみたいなので食べれるように取り計らう」
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◇ プロスピア連邦で新制度施行
プロスピア連邦で審議されていた「改革案」が承認された。
プロスピアでは近年地方国の国政参加姿勢が優れないがために重要な外交上の決定を即座に下せず、結果として色々な問題が発生していた。
これに対処するべく、プロスピアでは連邦の最高指導職である最高執政官の任務を同等の権限で遂行することのできる執政官代行制度を導入し、初代執政官代行の担当国はグダニスク地方代表となった。
この代行制度により、プロスピアの意思決定は従来より円滑にすすむものと思われ、その効果に期待がよせられている。
一方で集権的になりすぎるのではないかという声も聞かれ始めている。
プロスピアは実質的に旧GUNが支配層に君臨しており、鎖国的な旧HTIは影を潜めている。
旧GUNは過去に国益のためとの判断から戦争に自ら望んで進むなどの好戦的時期があっただけに、プロスピアが暴走するのではないかという危惧が発生するのも当然といえよう。
プロスピアの設立概念が今後も犯されないことや旧HTIがもっと積極的に活動を行うことが望まれている。
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製作-Yuktobanian Broadcasting Corporation
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Yuktobanian Broadcasting Corporation(Y.B.C.)は、
ユークトバニア連邦共和国に本社をもつ民間の国際報道誌です。
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