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Y.B.C.NEWS 第34号
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今日の紙面
・亜細亜問題で三カ国協議
・アロン問題停滞〜プロスピアで執政官怠慢
・構成国開発に本腰
・対外赤衛局の拡大を発表
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◇ 亜細亜問題で三カ国協議
26日、ユークトバニア首都シーニグラードにおいて、亜細亜問題の解決のための三カ国協議が開催され、リードホルム及びガルバディアの両代表のほか、議長国としてユークトバニアがこの協議に参加した。
協議は長時間にわたって開催されたが、ついに共同声明を出すには至らず、そればかりか両国の主張がぶつかりあうばかりで、確執がこれまで以上に広がったという見方もされている。
この協議にオブサーバーとして出席、協議を静観(議長は外務省諸外国担当事務局長が担当)させられていたユークトバニア外相アントーシャ・ミロン氏は、後の会見で以下のように述べた。
ミロン外相
「まったく馬鹿げた会談だ。無策無意味の銃撃戦が繰り広げられただけで、両国とも解決案など用意せずにシーニグラードに足を運んでいたのだ。無駄な銃撃戦で外れた弾がぶつかるのはどこだと思ってるんだ。私的見解だが、両国は担当者をクビにするべきだろう。帝国ではセクハラ内閣の支持率がさがっていると聞くが、当然のことだ。リードホルムももっと優秀な人材を起用するべきだ。無益な紛争に突入する前にな!」
外務省側からこの会見の後、「あくまで大臣の私的見解です」と何故か念をおした確認のFAXが本誌宛てに送られてきたことを加筆しておこう。
協議の後半では武力衝突事態に関することにまで触れられたことから、今後この亜細亜をめぐって軍事的摩擦が発生することが懸念されており、ユーク軍務省も警戒を強めている。
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◇ アロン問題停滞〜プロスピアで執政官怠慢
ユークトバニアが提示していたアロン問題の解決案に対し、プロスピア連邦外務担当及びアロン政府は承諾の意を発表していたが、解決案提示から時間が経つ現時点においてもアロンのプロスピア脱退及びユーク連邦加盟宣言が行われておらず、問題の長期化につながっている。
このことについてはプロスピア連邦内部でも波紋をよんでおり、咎罪地方が担当する最高執政官の職務怠慢により、連邦全体の政治及び外交が妨げられ、結果的に国益を害しているという意見が、地方から噴出するにいたって、グダニスク地方代表が執政官制度の見直しにより、新たに執政官代行の新ポストを設ける憲法改正案を提示している。
ユークトバニア政府は、プロスピアが本問題の解決に尽力している姿勢に関しては評価しているものの、一部には以下のような意見がある。
ミロン外相
「というか代行職つくるよりも無能な執政官が原因の根本だろう。その根を絶たないことには読んで字の如く根本的解決にならんのだよ。いいようにいいように上から継ぎはぎだけ増やしてなにになるのか。憲法改正のまえに執政官の責任問題を糾弾し追及すべきだ」
外務省側からこの発言の後、「あくまで大臣の私的見解です」と何故か念をおした確認のFAXが本誌宛てに送られてきたことを加筆しておこう。
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◇ 構成国開発に本腰
社会主義連邦評議会の下部組織である連邦組織委員会は27日、内戦終結以来、開発が大幅に立ち遅れている連邦を構成する共和国に対しての再開発指南を大規模に行う方針を固めた。
すでにこの方針に基づき、ヴァストーク人民共和国には本土の開発省から派遣された指導官がその指導に当たっており、経済軍事基盤の建て直しを図る計画だ。
連邦組織委員会の計画書には「けして遠くない将来、ヴァストークは一大経済大国として国際社会に認知されるであろう」との記述もあり、この再開発計画への自信をうかがわせている。
セラフィマ・ライーサ組織委員長
「私たちはこの再開発計画が大きな成果を生むと確信しています。今後私たちはヴァストーク政府と緊密に意見交換を行い、地方の考えや意向を十分反映した形で経済発展を成し遂げたいと考えています。またナシバロンに関してはこれから計画の骨子を策定するところです」
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◇ 対外赤衛局の拡大を発表
ユークトバニアの社会主義体制を長年にわたり象徴してきた公の諜報機関である対外赤衛局が、その規模をいっそう拡大することとなった。
これはヤロスラーヴァ書記長の指示によるもので、党軍事委員会での再編計画の策定を経て、赤衛局の組織拡大が実現したとみられている。
対外赤衛局は、中央党軍事委員会直轄の全世界的社会主義勝利を目的として活動する超法規的諜報機関として有名であり、従来でも極めて広範囲にわたる権限が寄与されており、全世界に赤衛局の工作員が15万人はいるとされていた。
再編計画では、呼称を社会主義保衛委員会(Committee for Socialism Security通称CSS)とし、これまでの党軍事委員会の下部組織から、党書記長の直轄機関とすることにより、転じて党軍事委員会の上部組織となる見通し。
党軍事委員会の反発も予想されていたが、現在それほど表だったものにはなっていない。
これまでの対外的工作活動に加え、国内の取り締まりもその任務の1つとして位置づけられる。
国内の統制は人民保安省の人民保衛部が担当していたが、保衛部は結果的にCSSの指導を受けることとなる。
CSSは早ければ来月からでも対外活動を本格化させると見られており、中央党ではその成果に期待している模様だ。
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製作-Yuktobanian Broadcasting Corporation
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Yuktobanian Broadcasting Corporation(Y.B.C.)は、
ユークトバニア連邦共和国に本社をもつ民間の国際報道誌です。
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