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−−−−スチュアート氏大統領選制す−−−−
コモンウェルス代表のスチュアート・デイビス氏が最有力候補と見られていた民自党代表のベルナルド・オケリー氏を破って大統領に当選した事が発表された。
得票率は以下のとおり。
スチュアート氏 18州(47%)
ベルナルド氏 16州(43%)
ゲオールギー氏 1州(9%)
ディーテリヒ氏 0州(1%)
また投票率は75%と過去最高で、大飢饉など国家レベルの危機が国民の政治意識に火をつけた事は否めない。
−−−−大統領選を振り返って−−−−
今回の選挙で注目すべき点は2大政党以外の政党からの立候補者が1つ州を抑えた事であろう。
社会民主党は連邦議会での議席数も少なく国政に対する影響力は微少であるが工場労働者という強い支持基盤を持っている事が今回1州確保した事に繋がっているのだろう。
事実、ゲオールギー氏がトップだった州は工業の中心、マヌファクチャサウスであった。北部のマヌファクチャノースは先の大飢饉により壊滅的被害を被っており、被害者への補償を訴える社会民主党より犯人逮捕と報復を訴えるコモンウェルスに票が集まったものとみられる。
また国政には参加できていないグダニスクナチ党党首、ディーテリヒ氏が1%もの得票を上げたことも注目に値するだろう。
−−−−決め手は社会主義の恐怖?−−−−
最有力とみられたベルナルド氏が敗れた背景にはここ最近俄かに増大しつつある社会主義勢力への警戒心が関係していると見られる。
一部政府関係者は食料飢餓も社会主義者の陰謀であるとしており、多かれ少なかれこの飢饉が選挙に影響を与えたであろう事は想像に難くない。
また投票最終日前日頃、ユーク連邦が旧METO加盟国併合方針を打ち出した事も、ここしばらくの社会主義に対する市民の警戒心を煽ったものとみられる。
−−−−新閣僚名簿発表−−−−
大統領 スチュアート氏
外務省長官 ルネ・ラジョア氏
財務省長官 ニールセン氏
軍事省長官 サムエル氏
法務省長官 リヒャルト氏
内務省長官 エーヴァルト氏
農林省長官 ジョルジュ氏
経済省長官 ジェローム氏
社会福祉省長官 セシリア氏
教育省長官 ローレンツ氏
国土開発省長官 ウォーレス氏
運輸省長官 イヴァン氏
科学技術省長官 セーヴァ氏
警察省長官 コルサコフ氏
国家中央情報局長官 セルゲイ氏
−−−−新大統領所信演説−−−−
「我々の祖国を支える大黒柱、すなわち自由と平等、民主主義のもたらす福音を全世界に広める事。それこそが我が国に求められている崇高な使命なのです。全世界の国家を独裁者や独裁政党、秘密警察に支えられた国家ではなく、自由と民主主義、議会に支えられた国家に変える事。それこそがまさに、世界市民諸君に幸福と繁栄をもたらす唯一解なのです。(略)」
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