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発 デラルーシ共和国 外交部
宛 タヂカラオ国 外務局
我が国の職業難民(移民)問題について、誠意ある回答を頂けたことに感謝すると同時に、その内容については残念である事を表さなければならないことに、我が国自身として遺憾に思う。
事の発端は貴国に存在する報道機関(国営か民間かは定かではない)の報道によるものであるが、我が国が保障を願い出たのはタヂカラオ国政府にであって、これは貴国報道機関が煽る批判内容とは別の意思によるものである。
長期計画による国民の海外流出は、それが意図的なものであるがゆえに、海外に及ぶ負担を我が国の行政府が保障することが同義的義務であると考えることは至極自然なことだろう。
我が国の申し出に対して、保障の必用がないとされるのは我が国として貴国に感謝すべき事柄ではあるものの、それと同時に、貴国の外交責任当局が、我が国の意思を間違って解釈し、更には一報道機関の意思を代弁した上、我が国を不必要に賤しめたことは至極残念でならない。
また、そのような代弁(返答本文でダブルスタンダードと称されたもの)に対しては、それが貴国行政府の不信と直結するのであれば、我が国には説明する準備があるものの、返答本文を拝見する限りでは貴国報道機関の報道意図についてのみしか記されていないので、ここではその必要性はないと判断するものである。
結論として、貴国の返答は、報道と政府意思の線引きが曖昧なまま、錯誤的内容が多分に含まれており、両国の関係を一層後退させる要因をはらむものだと我が国は認識するものである。
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