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この南瓜の地に芽生えた我が国にもとうとう終わりのときがやってきた。
現実時間で3年間弱、つまり8000ターン弱の間、南瓜の地は、時に焦土となり、時に共産主義の暗黒時代となり、そして時に自由の明るさで溢れた。
そう、この長いようで短い間にこの南瓜の地では本当に様々なことがあった。
国家が存在していた間に発生した3度の世界大戦では、毎回、我が国はそれらと関わりを持った。
外交的対立なども多数発生し、極限の緊張状態の中、外交、内政を行ったこともあった。
だが、その間で少しも変わらなかったことは、この南瓜の地に住む国民の意志であろう。彼らは常にこの南瓜の地の平和を求めつづけた。常に、厚く熱い想いを心に秘め、それだけでなく命がけでの行動を起こしつづけていた。
第3次世界大戦後の共産主義化反対運動や、第5次世界大戦中に発生したナシバロンクーデター。いまのフィールサチアという国家が存在できていたのは、東南瓜を中心に戦った南瓜の地の人民たちのおかげであることは言うまでもないことだ。
我らは、この地をこうして守り続けた彼らに感謝をせねばならない。
そして、この南瓜の地そのものに対しても感謝をしなければならないのだ。
フィールサチアは本日0時をもって、この世界からは消滅した。我が国の政府としての発表もこれが最後になるに違いない。
だが、我々はこれからもこの世界が平和で明るい未来に近づいていくことを願いたい。
一刻も早く、君主の独裁などによる人民への圧制や、外を歩くと武器を目にする世の中から解放されるべきだ。
それでは、世界中が自由で平和で安定したものになるように願いつつ、フィールサチア全国民を代表して、これを最後の挨拶と代えさせていただく。
フィールサチア自由国
アルフェ・リーデン大統領
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