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ウィークリー・セファリア 創刊号
【毎週水曜日発行】
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【目次】
〜国内ニュース〜
《St.セファリア、名実共に首都となる》
《油田ラッシュ続く。高度経済成長への入り口か》
《国内人口、8ケタを目前に…》
〜国外ニュース〜
《RA加盟により、MLTに基づいた演習場の敷設へ》
《ベルカンの動きに対し、共和国外務省が会見》
《水城帝国に親善大使が訪問》
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〜国内ニュース〜
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《St.セファリア、名実共に首都となる》
メルキド暦535年7月末日、建国よりセファリア共和国の中枢を担って
きたセントセファリアシティが世界の定める規定をクリアし、晴れて
名実共に首都となった。
これを受け水城帝国、水夏連邦共和国、セレーニア連邦からの祝電が
相次ぎ、国内でも首都完成を祝った祝賀ムードとなり、真夏という季
節も相俟って、主要都市のビアガーデンや居酒屋は軒並み満員状態に
なった。
また、これに関連して共和国警察は飲酒運転の禁止を啓発すると共に、
取り締まりを強化した。この日一日だけでも、全国での飲酒運転検挙
数は217件にも上ったという。しかし、飲酒運転に関連した事故は全国
で7件に留まり、いずれも死亡事故には至らなかったという。
共和国警察は早急な対応で、飲酒運転事故対策に一役買ったと言って
も良いだろう。
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《油田ラッシュ続く。高度経済成長への入り口か》
共和国領海では活発な調査によって、今までに数多くの油田が発見さ
れてきた。
今年は特に油田が多く発掘されていて、最盛期には国内で何と10箇所
もの油田が稼動していたという。また、油田調査に伴った歴史的財宝
の引き上げも相次いでいる。
相次ぐ財宝発見に関して、朔宝文理大学社会学部のトレック・ミュー
タン教授は、旧セファル地方の交易能力の高さが窺える出来事ではな
いか、という見解を示している。
ミュータン教授によると、かつてのセファルは海外との貿易拠点であ
ったと共に、近海(特にファラット湾近海)では津波が相次ぎ、メル
キド暦100年前後の技術途上時代は、船の沈没も少なくなかったという
。そのため、多くの財宝が海底へと沈んでいった可能性も高い。
共和国政府は今後も、近海の油田調査を強化していく方針を打ち出し
ている。
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《国内人口、8ケタを目前に…》
間もなく国内人口が1000万人を突破しようという矢先の出来事だった。
北西の離島であるレーストアイランド(麗洲島)にある食物研究所が
栽培する遺伝子組み換えジャガイモの副作用により、共和国内で死亡
者が相次いだ。
主に、食物研究所栽培のジャガイモを使っている大手ファーストフー
ド店で、同製品を食したものに被害が相次いでいて、政府は一次措置
としてこれの出荷を見送り、製品の改善に努めるよう研究所に要請す
る方針を打ち出している。
ここまで、研究所の製品による副作用は少なからずあった。しかし、
安価で手に入る人工栽培商品は未だ人気が高く、同時に大きな雇用促
進にもつながる食物研究所は共和国にとって無くてはならない存在で
ある事も事実だ。
これに関し保呂久首相は「早急に研究所の規模を大きくし、無理な食
料生産を止める事が重要である」とコメントしている。
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〜国外ニュース〜
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《RA加盟により、MLTに基づいた演習場の敷設へ》
共和国政府はメルキド暦535年5月、ラタトクス同盟で関わりがある水
夏連邦共和国に、共和国南部の海域への地形隆起弾発射を要請してい
た事が分かった。
同海域は要請直後より立ち入り禁止となり、2〜3ヶ月かけて陸地を形
成する事となった。
ここは、今後ラタトクス同盟を始めとする諸国の軍事演習場になる予
定である。
共和国漁業組合は、付近に生息する魚介類への影響を懸念して、St.セ
ファリアにある国会議事堂前で4日間にも及ぶ座り込みを行ったもの
の、発射の取り下げには至らなかった。
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《ベルカンの動きに対し、共和国外務省が会見》
積極的な外交を見せているベルカン国に対し、セファリア共和国の倉
外務大臣が「がむしゃらな外交は、見ていて気分の良いものではない」
とのコメントを残した。
ベルカン国は現在人口230万人程度の小国であるが、QECやRA、更には
RTOやUFS(特にグダニスク)等に相次いで外交進展の電報を打電して
おり、小さいながらも世界に波紋が広がっているのは事実である。
先日、マナ・モアナ連合首長国のナイバル首相がこの行動に対して声
明したばかりであるが、ベルカン国は自国の路線をあくまで通して行
く方針らしく、セファリア国内ではこれが争いの火種にならない事を
祈る声が挙がっている。
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《水城帝国に親善大使が訪問》
メルキド暦536年2月、共和国外務省の北香(キトガ)親水城大使が水
城帝国への訪問を実現している。
水城帝国とは、政治体系の格差を跳ね除けた外交関係があり、北香大
使は水城国内各所を4日掛けて訪問し、最終日には布留川外務大臣との
対談で、今後も変わらぬ協調路線を敷くことを約束し、互いに握手を
交わした。
水城帝国とは建国時期も近く、また首都もほぼ同時期に世界で認定さ
れたこともあり、歴史的にも非常に関わり深い国である。共和国から
の国際線の数も、アロン共和国と同数で、第一位。新興国同士、今後
目指す場所は同じである。
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セファリア共和国通信は、セファリア共和国の総合的な国際通信を行
っています。
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ウィークリー・セファリアは、セファリア共和国通信の登録商標です。
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