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稲穂新聞 第八号 487年7月3日発行
・発行元
ジャスバル民主共和国カイラザディア中央区1-7-8稲穂新聞ジャスバル本社
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・【一面】怪獣がまた出現
・【二面】ナシバロン、ヴァストーク統治方針が決定
・【三面】ジャスバル軍高官がヴェルーサ訪問
・【四面】ニコル・ダート政府代表がナシバロン訪問
・【五面】【七面】政府代表進退問題関連
・【六面】水夏、PF離脱へ向く
・【八面】迷走続く国内開発
・【九面】ジャスバルサッカー協会の危機
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『海外』
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・【二面】ナシバロン、ヴァストーク統治の方針が決定
先のヴァストーク地方との内戦によりイブラヒム・レヴィン氏など、独立過激派の多くを処刑したナシバロン人民共和国であるが、ヴァストーク地方の統治の基本方針を決定した。内容はミサイル発射能力の大幅な削減や軍事技術関係の建築物の削減、さらには防災都市の建築禁止などに及んでいる。同地方は過去にもドルチェプ派による独立紛争が未遂に終わり同地方の安定化が求められる。
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・【三面】ジャスバル軍高官がヴェルーサ訪問
ジャスバル民主共和国は486年1月にヴェルーサ社会主義共和国に軍高官が訪問した。これまで両国間の緊張状態が高まっていた事から、それらを緩和する狙いがあった模様である。会談でヴェルーサの模造都市演習場の貸し出しが決まり、今後は両国間に更なる交流が期待される。
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・【四面】ニコル・ダート政府代表がナシバロンを訪問
ジャスバル民主共和国は487年7月1日にニコル・ダート政府代表がナシバロン人民共和国の首都ミロングラードでナシバロン政府関係者と会談を行った。会談の内容は明らかではないが先の怪獣災害救援のお礼とヴァストーク国の統治問題について対談したとのこととジャスバル政府関係者筋はコメントしている。「とても有意義な話し合いとなったよ。今後とも(ナシバロン国とは)友好関係を維持していきたいね。」と代表は3日の早朝のカイラザディア国際空港でコメントを残した。
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・【六面】水夏、PFを離脱か
水夏連邦共和国はプロスピア連邦(以下PF)からの独立を正式に宣言。独立が承認されれば新たな連合体を水夏連邦が設立する可能性が高く、同国のこれからの動向にはPF諸国だけならず世界各国の注目が集められている。
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『国内』
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・【一面】怪獣ウリエル、ジャスバルに出現
487年1月3日にコラジバーン西部に天使ウリエルが出現した。被害は多岐に及びコラジバーン西部とカウイプール南部が大きなダメージを受けた。これでアールヴ被害に続き二度目の惨事であり、被害を受けた難民は厳しい年の明けとなった。また、他国への被害は出ていない模様。
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・【五面】ニコル・ダート政府代表「近い将来に幕を引く」
ニコル・ダート政府代表は2日の晩、ミロングラードからカイラザディアに戻る政府代表専用機の機内で「私の時代はもう終わったのかもしれない。近いうちに幕を引こうかと思っている。もう休んでもいいのでないかと言いたい。10年後にはフィレーでゆっくりと過ごしたいね。」と秘書に漏らしていたことが判明した。マーレン・グリーン政府代表と同年代で活躍してきた同代表はこれまでのジャスバルの政治をリードしてきたが、そろそろ潮時なのであろうか。
(七面に関連記事)
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・【七面】政府代表の後継者には有力候補が二者
先の代表後継者問題に揺れるジャスバル政界であるが、現在のところ有力な候補者は二者である。保守派のルイ・カーベル外相と革新派のマクドネル・クリーク内相である。カーベル外相はこれまでのジャスバル外交の礎を築いてきた人物であり、ニコル・ダート政府代表政府代表時からの側近中の側近である。マクドネル・クリーク内相は斬新な開発計画で国内を長期的な目で充実させようとする革新派のリーダーである。本紙アンケートではお互いがほぼ互角であり、これからの行動云々でジャスバルの将来は大きく変わることであろう。
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・【八面】保守・革新両派の対立続くジャスバル、開発のスタンス大きく揺らぐ
二度にもわたる怪獣の被害などで大きく立ち遅れている開発計画であるが、国内では被害を受けた地域とそうでない地域の意見の食い違いが明確であり政界でも現在崩壊した都市をいち早く復興しようと言う保守派と国内の災害対策の見直しを図ろうとする革新派の対立が激化している。6月29日の議会では保守派のカーベル外相は「あなたは何も分かっていない。現地で家もなく夜を過ごす住民の涙をあなたは分かっているのですか?」とクリーク内相は「現行の支援を続けていけばすぐに復興できる。しかし我々は国内の災害対策やインフラ整備などの遅れをはっきり認めるべきでないでしょうか?」と応戦。一時議事進行停止に陥るなど壮絶な論戦が繰り広げられている。多くの国民の命を預かる重要な内容なだけに、両氏を初めとする両派の議員には慎重な論議を求めたい。
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・【九面】ジャスバルサッカー協会が破綻寸前
Hakoniwa Cup 5800が盛大に開催されるなか、前大会優勝チームのジャスバル民主共和国はいない。これは、アールヴ被害により練習場であった多目的スタジアムと選手が犠牲になったため同国は代表選手団を送ることを中止した為である。同国サッカーの公式協会であるジャスバルサッカー協会のハレス・ジン会長は「こんな馬鹿な話ってありますか?前回の優勝チームが下等生物のせいで消えたのですよ?スタジアムも失って・・・。政府は大きな文化を失ったことにまだ気付いていないのではないか?政府代表はサッカーを愛する子供達の顔を見て『スタジアムは再建しない』と言ってみて下さい。」と涙ながらにコメント。代表選手団やスタジアム以外にも多くの施設を怪獣により失い同協会は破綻の危機にさらされている。政府の公的援助以外にスタジアムを再建する見通しは立てれないであろう。
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487年7月3日発行 ※無断転用を禁ずる
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