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<<一面>>
【本土に腐海発生、壊滅的な被害】
ターン4530ごろ(王国暦45年3月)発生した腐海は、本土の殆どを飲み込んだ。
これにより、王都・コンスタンティノープルは復旧不能までに壊滅、ほか首都圏も壊滅した。
被害はコンスタン区、レプティス区全域に及び、グレッグミンスターもコンスタンティノープル同様に壊滅した。
死者は約5000万人に上り、1年戦争(亜細亜防衛戦争)に迫る数値となった。
腐海がコンスタンティノープルにまもなくして到来するのを知った政府は、王室関係者をはじめとした国の重要人物や高級官僚を本土より避難させることを決定。
南部の空港より航空機で感染拡大の恐れがないヘレスポント特別自治区に脱出した。
しかし、国王や数名の官僚らはすでに微量の胞子を吸い込んでおり、国王を含め数名に体調の変化が見られたため、着陸後、王立カイザリヤ病院で治療が行われた。
しかし国王は高齢ということもあり、ここ最近持病が再発していたことも相成って、必死の治療にも関わらず回復できず、数時間後病院内で息を引き取った。
国王が息を引き取るまで、その傍らには王妃や王女、またキルキス宰相をはじめとした政府関係者が揃い、コンスタン・レプティス第三代国王の最後を見送った。
【カイザリヤを暫定王都とし、新国王の擁立を急ぐ】
国王の死亡後、キルキス宰相は王妃の許可により国王代理に就いた。
典範によれば、新国王(4代目)にはクレオ・マクドール3世(ウェッジ・マクドール)の娘であるクレオ・カホ・マクドールが就くことになるが、正式決定にはなっておらず、王室関係者との間で調整が行われている。
3世は、在任中に1年戦争やグダニスク恐喝、ハイランド条約の締結などの大規模な出来事が発生したが、キルキス宰相らの力添えで乗り越え、結果的に世界第3位というポストを維持し続けた。
また、3世は歴代国王の中で最長期間在任し、王国の発展に力を注ぎ続けた。
大葬の予定はまだ立っていないが、情勢が落ち着き次第行うとキルキス宰相は発表した。
<<国内社会>>
【本土に運河を掘削、コンスタン区とレプティス区を分断】
腐海被害の爪痕がまだ生々しく残る本土で、中央部を縦断する運河の掘削工事が開始された。
これは、今回のような大規模な災害が発生した際に被害を最小限に食い止める目的と、王国南部と王国北部とのアクセスを向上させる目的がある。
これにより船舶でニケーア島からダイレクトにサザナリア島のほうへ抜けられるので、諸外国への物資等の輸送や観光客の呼び込みがより楽に行うことが出来る。
西岸のコンスタン区と東岸のレプティス区は約10本の橋で結ばれ、鉄道用には海底トンネルを掘削する。
景観の向上も目的のひとつとしており、災害前の王国とは違う形で生まれ変わりそうだ。
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王国新暦(太陰暦)379年5月30日発行
王国暦(太陽暦)45年5月3週7日発行
発行者:ルナ・シンフォード
印刷:トラックナイト印刷局
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