新現代版箱庭諸国 会議掲示板
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【2464】Delarus Telegraphic Communication #1 デラルーシ共和国 08/1/16(水) 21:34 [未読]

【2821】◆ベルーサ労働者農民党機関紙「前進」-4- ベルーサ社会主義共和国 09/1/25(日) 3:55 [未読]

【2821】◆ベルーサ労働者農民党機関紙「前進」-4-
 ベルーサ社会主義共和国  - 09/1/25(日) 3:55 -

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   ◆ベルーサ労働者農民党機関紙「前進」
 вперед:フピリョート

1095年11月号


◆防災都市の撤去決定/政府、全国に理解と注意呼びかけ

デラルーシ時代に顕著となった地域格差の是正と、国力の飛躍的発展を骨子とした国土再整備事業について、政府は正式に一時的な防災都市の撤去を決定した。
この一時的な防災都市の撤去により、全国的に自然災害等に対して弱化するため、政府は全国的に理解と注意を呼びかけている。
撤去作業は、遅くとも1098年から開始するものとしている。

◆内政停滞が続くジャスバル社会主義共和国

ジャスバル社会主義共和国では、その長い内政の停滞によって、一向に国内整備がなされない状況が続いている。
高い失業率により海外に難民として放出されるジャスバル人民の数も膨大なものとなっており、この受け入れ態勢を巡って、他国間の言い争いが発生するまでになっている。
当のジャスバル政府は、国外向けにはプロパガンダを発表するばかりであり、今後の見通しについて不透明な点が多い。
ジャスバル政府は、早急に国内状況の改善、特に雇用の安定化を図るべきであろう。

◆マグザムがタヂカラオを非難/両国関係に深い亀裂

マグザム国営通信は、タヂカラオ国がジャスバル系移民者に対する虐殺を行なったと報じた。
同報道では、タヂカラオ国の射爆場に設営された都市郡はジャスバルからの移民者によって構成されており、これが軍のミサイル演習によって爆撃され、結果ジャスバル移民者が大量に虐殺されたというものである。
また国営通信の報道と同じく、マグザム共和国はコメント欄を通じ、共和国政府の発表として、タヂカラオを非難する声明を発しており、同国がこの事象に関していかに憂慮しているのかアピールした。
これに対し、タヂカラオ国政府は緊急に記者会見を行い、その主文が同国報道のタヂカラオ通信に掲載された。
これによれば、軍のミサイル演習は、すでに移民者の本島への移住を完了させた上で行なわれたものであるとしたうえで、虐殺とした報道を行なったマグザムに対して正式に抗議を行なったとしている。
またタヂカラオ世論も、この件を受けて怒りや諦めといった声が聞かれ、両国間の関係が一挙に冷え込むものと予想される。

◆飴細工流行

現在我が社会主義ベルーサでは、復興と更なる発展を目指し、全人民が一丸となって、事業成功のための努力を重ねている。
そんな中、最近人民大衆の中で流行しているものがあるという。
それが飴細工である。
ベルーサ各地で工事の音が耐えない昨今、肉体労働者の気軽な糖分補給手段として飴が好まれ、それが次第に細工をするようになって肉体労働者以外からの需要も伸びたのだという。
子供から労働者にいたるまで人気だというこの飴細工、ここ数ヶ月で、各都市圏において飴細工を売る露天が急増しており、我々フピリョートの特派員も一度食してみようとオクチャブルスク市を散策、するとすぐに公園で飴細工を売る露天を発見した。
すでに公園のベンチや噴水周りにいる子供たちの片手にはカラフルな飴細工が握られている。
どれどれと露天を除くと、そこには飴の甘い香りと共に、様々なモノをかたどった色とりどりの飴が並べられていた。
動物や乗り物、星や月などのマーク、文字になったものなど、見ているだけでも飽きさせない。
「イチゴとメロン、着香してない無味のものもあるけど、これはあんまり売れないね」とは店主
並べられているのは見本で、頼んでから目の前で作ってくれるのだという。
特派員「バナナはないんですか」
店主「バナナはないね」
特派員「じゃあイチゴ・・・あ、やっぱメロンで、形は星にしてください。いや形を星にするなら赤っぽいほうがいいからイチゴのほうがいいのか。機関紙的にその方がいいですよね。どう思いますか」
店主「はいメロンね」
この素っ気無さもまた味というものなのだろうか。
見ていると、店主は溶かした飴を入れた容器を木の棒に傾けた。
木の棒をひょいと片手で動かすだけ、垂れてくる飴が星型に造形されていくではないか。
なるほど、これは見ていて楽しいではないか。
完成した飴をしばし眺めてから、口の中に入れてみる。
当たり前だが甘い。そして香料まるだしの安っぽいメロンの味。だがどこか素朴で悪くないと思える。
社会主義ベルーサの発展にはまだまだいくつもの試練が残されており、労働者をはじめとした各層人民はこれからも楽とはいえない道を歯を食いしばり行軍していかねばならない。
ベルーサの誇る勤勉な人民達、その力の原動力のひとつとして、こうした小さな幸せがあるのかもしれない。
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