|
-------------------------------------------------------
Delarus Telegraphic Communication #3
-------------------------------------------------------
掲載記事一覧
・政府が新開発大綱を発表
・ジャスバルの共産化は沈黙の世界情勢を打破するか?
-------------------------------------------------------
【政府が新開発大綱を発表】
政府はひと段落した国土開発の新たな指針として、新開発大綱を発表した。
この開発大綱は、主に国防力に関して言及されているのが特徴。
デラルーシは建国以来、経済力の躍進に力をいれており、その結果比較的短期間のうちに、国際的に恥じない経済基盤を獲得し、国力として世界七番手につけている。
しかし、その経済力に比べ、国防力、すなわち軍事戦力は途上国と同等であると分析されている。
これは、デラルーシが元来軍事力を背景としての外交展開の必要性を認めなかったことや、建国以後、唯一国際的対立の様相を呈したタヂカラオ国との摩擦においても、軍事的脅威を感じず、またデラルーシにしても、軍事的解決を選択肢にいれなかったことに所以していると言えよう。
そんな中、新たに発表された開発案では、軍事の増強に主眼が置かれ、具体的には、数値上における打撃力で国力ランク前後の国と同等化し、均衡を図るとしている。
国力ランク前後の国と同等化とは、すなわちベルカ及びリードホルムと同等の戦力保有を目指すということであり、そうなれば80基前後のミサイル整備が実施されるということになろう。
50基以上を増強するともなれば、経済開発の停滞はもとより、軍設備に割く領土面積の増大が予想され、現在停滞気味の経済発展に更なる悪影響があるのではと懸念される。
また、ここにきて軍事を増強することにより、国際的不信感を抱かす要因にもなりえ、評議会では慎重な意見も出たようだ。
政府は、軍備の増強によって我が国が諸外国に脅威を与えるようなことはありえないとしており、増強はあくまで経済力に見合う防衛力の整備であるとの見解を示している。
-------------------------------------------------------
【ジャスバルの共産化は沈黙の世界情勢を打破するか?】
近年、世界情勢は停滞の一途をたどっており、国数も減る一方である。
そんな中で行なわれたジャスバルの共産化に伴う再建国は、世界にどういった影響を与えるのか注目される。
新生ジャスバルの指導政党である共産党は、自身を唯一の共産勢力であると内外に宣伝しているが、それに見合う国際展開は未だ見られず、また経済発展も長期にわたり停滞している。
また、旧ジャスバルから借款をうけていたデラルーシは、ジャスバルに資金の返還を打診するも断られ、つい最近には借款分を海外資産に変換し、凍結権をも保有することを宣言し、ジャスバルに揺さぶりをかけたが、これに対する返答もみられない。
ジャスバルの共産運動は、一抹の冒険主義が生み出した砂上のものだったのか、停滞する今日の世界を鑑みれば、残念な動きであると言わざるを得ないだろう。
-------------------------------------------------------
(本文の転載等は引用先明記の上、自由にご利用ください)
|
|