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タヂカラオ国政府公式見解 1039年9月
難民問題に関して項目別に我が国の立場、意見を述べさせて頂きます。
○我が国が貴国との交渉を途中で打ち切ることとなった件について
これは、我が国が国家運営システムの不具合(要するに中の人の超多忙)によってまともに外交を行える状況になかったためであり、政府としては交渉の継続を望んでいました。今回、貴国に交渉提案を行ったのも国家運営がある程度落ち着いたためです。
とはいえ長きに渡って我が国が外交を絶っていたことは事実であり
「タヂカラオ国が一方的に「最後の質問」以降、話し合いを拒絶したことにはじまるものである。」
という貴国の認識も無理からぬものと認識します。不可抗力とはいえ、長きに渡り返答を出さずにいたことをタヂカラオ国政府として公式に謝罪します。
○難民問題に関する現在の我が国の考えについて
(1)先の貴国の返答によると、貴国政府は難民問題に関してこれ以上の積極的な討議の必要性は低く、むしろ両国の国民感情を刺激する、と認識しているようです。これに対し、我が政府としては難民問題は両国間である程度の結論を導き出さねば真の友好関係は確立しがたいと考えています。これは、我が国の国民と意見としても根強く(あえて、国民「感情」という言葉は避けます)、我が政府の行った調査では全タヂカラオ国民の実に98.9%が「問題は未解決」、92.1%が「両国間で何らかの合意をとりつけるべき」と回答しています。
(2)既にお分かりと思いますが我が国政府としてのこれまでの意見をまとめさせて頂きます。
(A)デラルーシ共和国政府が自国民に対し、過去、自国内で十分な職場を提供しなかったことについて我が国は疑問に思っている。
(B)過去の我が国のダブルスタンダードとの認識は
「バッカーニア王国(消滅)が開発を怠った(との貴国の非難)こと」 と
「デラルーシ共和国が国民への十分な国内職場の供給を行わなかったこと」 が
『政府の失策という点で共通』と判断したためです。
ことの発端は民間紙でしたが、国内の移民(系)の人々の貴国政府への不満の声を代弁し、タヂカラオ政府として貴国政府へ疑問を呈することとなりました。
○【重要】難民問題に関するデラルーシ共和国政府への提案
両国間の真の友好関係の構築のため、タヂカラオ国政府として以下のことを提案します。
(1)デラルーシ共和国政府は以下の2つの項目について公式見解として説明、宣言する。
(A)デラルーシ共和国が国民への十分な国内職場の供給を行わなかった理由である政策に関する具体的説明。[補足]要するに「特定の理由により余剰の職場を整備する財政的余裕が無かった」等のレベルの説明。
(B)職場の不足により、タヂカラオ国をはじめ他国へと移民せざるを得なかった人々の精神的肉体的負担への、デラルーシ共和国政府としての謝罪。[補足]これについては貴国政府の「意図的政策」との説明に基づいた、「移民への謝罪を行うこと」と「当時の政策を失敗と認めること」は別のことであるとの我が国の認識にようるものです。また、この提案のもとになっている「諸国民の幸福」を願う我が国の意図を酌んでいただければ幸いです。
(2)上記の提案が受け入れられた場合、タヂカラオ国政府としては以下の宣言を行うことを確約します。
(A)タヂカラオ国政府は過去のデラルーシ共和国政府の「意図的な難民の流出」を含む「政策」を尊重する。[補足]残念ながら貴国の政策は尊重しますが、「是認」はできません。これは国民への職場の供給を義務と考えるタヂカラオ国の理念の根幹に関わる問題だからです。これを肯定すれば、我が国は我が国では無くなってしまうでしょう。
(B)タヂカラオ国政府は(A)に基づき、過去タヂカラオ政府がデラルーシ共和国に対して用いた「ダブルスタンダード」との発言を撤回、これを謝罪する。
疑問点、対案等ある場合はお知らせください。
前向きなご検討を期待しております。
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