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◆ベルーサ労働者農民党機関紙「前進」
вперед:フピリョート
1094年4月号
◆養殖地完成、復興と発展の基盤成る
畜産業と観光の盛んな南部の島、ウェローの沿岸部に建設されていた養殖地帯が完成した。
この養殖地帯の建設は、内戦において疲弊した経済の立ちなおしと、戦前水準まで復興した後の継続した発展までを視野に入れた計画の第一段階として計画されていたもので、北部への人口再拡大に伴う雇用の安定供給に寄与するものと期待されている。
またこれにより、これまで限定的にしか行なわれてこなかった水産業が国内において本格的に行なわれる事となり、これまで輸入が大勢を占めていた魚介や海藻類などの水産資源の自給率の向上も見込めるとしている。
政府は、この養殖地帯の完成を皮切りにして、都市区画の再整備に着手する方針であり、我が国における復興と再開発が本格化する契機になるだろう。
また、これと平行して、災害によって大きな被害を出した宇宙関連施設の整備も行なわれる。
都市の再整備中は、全国で防災都市が一時的に撤去される予定であるため、その期間中の防災対策として、気象衛星等の防災関連設備の安定した保有と運用を目指していく方針だ。
◆旧デラルーシ共和国関連諸問題についての委員会発足
国内の安定化に伴い、これまで先送りにされてきた旧デラルーシ共和国に関連した諸問題についての整理、清算のための委員会が、党主導の下に発足することとなった。
委員会は、過去に国民が被った被害について、旧共和国の責任の詳細を明確にするとともに、場合に応じて、ベルーサ政府が後継国として代理清算を行なうための準備やその内容を策定することを目的として活動することとしている。
委員会は主に党の政治委員によって構成されるが、一般からも有識者を募り、幅広い見地に基づいて作業を進め、設置期間中は一般や海外邦人からの電話や直接訪問などでの意見も募集する体制をとる。
党政治委員のラフマニノフ氏は、以下のように語る。
「デラルーシの問題は非常にデリケートです。旧政府の責任についてよりも、民衆レベルでの問題の整理が難しいのです。例えば国旗や国歌の取り扱いなどについてがそうです。内戦時、反政府側はデラルーシ国旗を掲げ、国歌を歌っていました。これはデラルーシ人の国を自らの手に取り戻すという意味合いで自然に行なわれたもので、今でも公の場でデラルーシ国旗が掲揚される機会は多いですし、デラルーシの国旗や国歌といったものを、イコール旧政府を表すものとして規制したりすることは実情に合わず適当なことではないはずです。このように、大衆レベルでの解決は念密な調査と意見の取り入れが必用だと考えています」
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