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     ◆ベルーサ労働者農民党機関紙「前進」 
 вперед:フピリョート 
 
1087年4月号 
 
 
◆セレーニア連邦のベルーサ不承認及び亡命政府報道についての公式見解 
 
外交部は、最近のセレーニア連邦による反ベルーサ策動に関連して公式声明を発表した。 
以下にその全文を掲載する。 
 
-ベルーサ社会主義共和国 外交部発表 
 
我々は、我が社会主義ベルーサが、我が国の善良な人民、及び海外の平和と民主を尊ぶ人民の闘争によって得た国であり、旧デラルーシを後継する国家である。 
ベルーサ社会主義共和国は、「全デラルーシ人」と「世界の善良な人民」による国であり、その正当性について問われる謂れはない。 
セレーニア連邦は、社会主義ベルーサを国として承認しないばかりか、再度我が国を抑圧と不平等に満ちた非民主国家にしようとする勢力を匿い、これを支持し、あげく我々を「略奪者」と表現した。 
セレーニアの発表によれば、自由デラディスタン亡命政府なるものは、ヴィクトール・レーベシを名乗るものが代表のようであるが、仮にそのような人物が存在したとし、またそれがデラルーシ人であったとしても、それはデラルーシ人の民意を反映したものであるとは考えられない。 
デラ人とルーシ人の明確な区別は、旧デラルーシ建国の時点から現在に至るまで生活レベルや法的にも存在していなかった。 
にもかかわらず、架空の民族的対立を捏造し騒ぎ立て、人種間の差別を助長するような手法をもって、我が国を不当に攻撃しようとすることは、悪辣極まりない行為である。 
ベルーサ社会主義共和国政府は、セレーニア連邦政府に対して強く抗議すると共に、以下のような処置を求める。 
 
1.民主に基づいたベルーサ社会主義共和国を正統国家として認めること。 
2.自由デラディスタン亡命政府に対する承認の取り下げと、これに属するデラルーシ人をベルーサに引渡すこと。 
3.ベルーサの不承認及び亡命政府承認を、セレーニア連邦として行った経緯を明らかにすること。 
 
3についての補足 
亡命政府が実際に旧デラルーシ派によるものであれば、セレーニア連邦に対してどのように接触したのか。 
グダニスク政府だけでなく、アロン政府による合意も成されていたのか。 
合意があったのであればどのような見地に基づいて決定されたのか。 
主に上記の点で説明を求める。 
 
 
◆マグザム共和国でベルーサ人難民に対する迫害 
 
マグザム共和国では、食物研究所における事故が多発しており、多数の被害が発生している。 
これに対し、同国の国内では一連の事故をベルーサからの移民者と不当に関連付けて迫害する傾向にあるという。 
不可解かつ人道的見地からも許されないことであり、なぜそのような事態に陥ったのかマグザム政府は調査を行い、責任の所在を明らかにするべきではないだろうか。 
 
また、我が国は現在では復興作業の進展に伴って雇用体制も安定しており、難民の帰国を奨励している。 
戦渦を逃れマグザムに渡るも、迫害をうけることになった同胞を救済することも、彼らの祖国が責任を持つことが妥当であって、ベルーサにはその意思があることをマグザム政府は確認すべきであろう。 
マグザム政府が、難民を強制移住させて治安維持を図ろうとしていることは、ベルーサ難民、はては社会主義そのものに対する反感を持つ国内風潮を放任していることと同義であって、言いがかりに等しいものであるといえる。 
この点についての解決が図られなければ、真の解決には近づかないということを認識するべきである。 
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