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タヂカラオ国政府公式見解 1044年6月
まず、貴国の返信に感謝します。
今回の貴国の意思表明により両国間の認識が如何にかけ離れているかが改めて浮き彫りになる形となりました。しかし、貴国の「両国が一つの合意に達し、友好関係を構築するには、もっとお互いを知る必要があるだろう。」との言葉を建設的交渉への意思と認識し、我がタヂカラオ国政府としての見解をもう少し詳しく述べさせて頂きたいと思います。
>『政府の失策という点で共通』とのことであるが、まったく共通しない。 からの4行
この件についてはあくまで我が国の見解を繰り返させて頂いたまでであり、貴国がこれを失策と認識していないことは過去の意見表明から認識しております。
しかしながら、今回までの貴国の意見表明では「開発の優先順位」という以上の説明はなされておらず、そのことに、かつて貴国から職を求めて旅立った人々とその子孫が不満を抱いたことは事実であり、それこそがタヂカラオ政府が貴国とこうして交渉を続けている理由なのです。
>上記のように、我が国は貴国に対して何事についても謝罪しない。
どこかに著しい誤解があるようですが、我が国は「タヂカラオ国」に対して謝罪を求めているわけではありません。詳細は以下に記します。
>「タヂカラオ国をはじめ他国へと移民せざるを得なかった人々の精神的肉体的負担への、デラルーシ共和国政府としての謝罪」などという常軌を逸した要求についてであるが、仮に謝罪するしないの問題を検討するにしても(検討するつもりはない)デラルーシ国民と共和国政府間の問題であって、貴国がそれを求めるのは内政干渉も甚だしい。
この認識が両国間で最も大きな溝であるようです。
貴国の言う「常軌を逸した」の意味が
(1)職を求めて移民を強いられた人々へ、国家として謝罪すること であるならば我が国はそれを貴国に強要することはできません。ですが、ほとんど言葉も通じず、文化、習慣の違う国へと渡らざるを得なかった人々の苦労がどれほどのものであったのか、貴国からの移民の子孫たちはよく知っています。
あるいは
(2)(1)をタヂカラオ政府が貴国に求めること であるならば、以下に述べることが理由です。すなわち、我が国がわざわざ外交摩擦の危険を冒してまで帰国との議論に臨んでいるのは、過去の貴国の政策によって移民とならざるを得なかった人々の相当な割合を我が国が受け入れ、その子孫の多くが今もタヂカラオ国内に暮らし、そして彼らが今も過去の貴国の政策に疑問を持ち、何故自分たちの祖先は祖国からこの土地へ渡らざるを得なかったのか、という疑問を抱いているという事実があるからです。つまり、「我が国が貴国に謝罪を求めている対象に、現在のタヂカラオ国民が含まれる」からです。
「仮に謝罪するしないの問題を検討するにしても(検討するつもりはない)デラルーシ国民と共和国政府間の問題であって」とありますが、これは明らかに誤解です。繰り返しますが、我が国が貴国へ謝罪を求めたのは「タヂカラオ国をはじめ、他国へと移民せざるを得なかった人々(つまり現実的にはその子孫)」であり、彼らはデラルーシ国民、タヂカラオ国民、およびその他の国々の国民です。
我が国は「デラルーシ国民と同共和国政府間の問題」を論じているのではありません。
以上に述べましたのが前回、我が国が貴国に提案した内容の背景です。念のために述べておきますが貴国の過去の開発が計画的なものであったという主張を我が国は一斉否定しておりません。
そのうえで貴国の認識を確認するため、問題の根幹についての質問を用意させて頂きました。
(A)デラルーシ政府は「過去のデラルーシ政府の政策により、他国へと移民せざるを得なかった人々に多大な精神的肉体的負担を強いた事実がある」と認識しているか否か。
お分かりのようにタヂカラオ政府の認識は「そのような事実がある」です。しかし、この質問の答えが「否。デラルーシ政府は、そのような事実があるとは認識しない」であれば、大変残念ことですが、我が国はこれ以上の議論を断念せざるを得ないかもしれません。
不明な点等あれば、返信して頂きたいと考えております。
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