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=国内=
・海あみゅ計画の変更
近年、政府が力をいれている「海あみゅ」の建造だが、国民がそこまで人工的なアミューズメントを好まないために収益が伸び悩んでいる。このため政府は計画に変更を加えて海あみゅの増設を続けることを発表した。具体的には「青1号型」海あみゅを、半産業拠点として改装した「青1号B型」として拡大を続ける。また完全海上設置型海あみゅ「青2号型(計画)」を新たに「青3号型」として設計しなおす見込み。
・造船業界の活発化
タヂカラオ政府は職場の集約化の観点から重工業地域の整備をあまり重視していなかったが、基礎国力の増強のため、この分野向けの区画整備を発表した。この背景には建国当初は活況を呈してした、タヂカラオの造船業界が「空白の世紀」以降、主力造船所さえ失った状態であることがあると見られる。本計画の先駆けとしてボルカノ本島の南端に新たに造船所区画が設置されている。この他に政府はもう2箇所への造船区画の設置を予定しており、タヂカラオの造船技術の復興と発展をはかるつもりだ。
・ツーボート・フリート
かねてからの予算不足にあえぐタヂカラオ海軍であるが、まもなく所有するフリゲートが引退の時期を迎える。しかし政府の軍事軍備増強停止政策により、さらに予算が減らされ現在の守備艦隊の定数を満たすことは難しそうだ。議会では「この際いっそ海軍を解散してはどうか」との意見もでたが、運用ノウハウが断絶する問題を踏まえ定数を現在の6隻から2隻に減らして運用される見込み。この件に関し、政府関係者は「沿岸警備隊はこれまで通りの規模を維持するので、国民には安心して頂きたい」とコメントしている。
=国外=
・活発なマグザム外交
○先のタヂカラオ政府の公式発表を受け、マグザム共和国の民間報道機関MBC社が公式にタヂカラオ国への謝意を伝えた。特筆すべきはこれに合わせてマグザム共和国政府が謝罪していることであり、民間報道機関への責任を政府が認める形となっている。
○これと同時にマグザム共和国はタヂカラオ国、並びにデラルーシ共和国に対し相互扶助、不可侵条約の締結を打診したが両国にこれを断られることとなり、今回のマグザム共和国の積極外交は空振りとなった。問題提起に対する返答を待たずに不可侵の提案を行ったマグザム共和国の動きはいささか拙速であったといえよう。
・神聖マウロ帝国、躍進の兆し
主要区画のほぼ全てを防災都市化し、鉄壁の防御を誇る神聖マウロ帝国であるが、近年その一部を解体し、大型都市区画の整備を始めたようだ。詳細は明らかにはならないが、いずれは巨大な人口を誇る兆しかと注目を集めている。
メルキド暦1035年1月20日発行
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