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=国内=
・建国300周年記念祭開催
メルキド暦1037年11月をもってタヂカラオ国は建国から300年となり、首都サン・ボルカノでは記念式典が執り行われた。式典においてパージング大統領は「タヂカラオの、また、諸国民の幸福のため、これかも常に努力と進歩を怠らない」と挨拶した。
・海あみゅの拡大と区画整理
タヂカラオ国諸島沿岸区域では「海あみゅ」の整備が着々と進み、それに伴って海洋建設技術も急速な発展をとげている。また、政府方針により海あみゅにアミューズメント以外の複合的性格を持たせることに伴い、一部既存設備区画の解体が行われた。具体的にはボルカノ本島北の臨界リゾート区画とボルカノ山麓の高度技術集積地域である。いずれも大規模な産業区画であっただけに一部からは不満の声が聞かれる。政府関係者は「国内における外国人の滞在については、各都市に十分な宿泊施設が用意してある。船舶の手配についても、先に整備を発表したように、万全だ。」とコメントした。リゾート施設の再整備はもう少し先になる見込み。
・区画整理の裏側、政府の闘い
ボルカノ山麓のハイテク多国籍企業区域の解体には、区画の効率以外にも理由があると見られている。タヂカラオ経済の研究家であるアドルフ・A・セリエル経済学博士は次のように語った。「タヂカラオの国家理念から言って所得格差の拡大は見逃せない問題だ。巨大な多国籍企業は自社に都合のよい自由放任主義を広めようとロビー活動を繰り広げている。この無視できない影響力を削ぐために政府が手を打ったと推測される。」
=国外=
・マグザム共和国新大統領誕生
マグザス共和国にて大統領選が行われ、MBC代表取締役であるリモ・ミュウオ氏が当選を果たした。これに伴ってかどうかは不明であるが、MBCは国営化され、マグザス通信もマグザス国営通信とタイトルを改めた。これまでに発行された記事を見る限り、報道姿勢等にそれほどの変化は見られないようだ。
メルキド歴1039年10月10日発行
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