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「挨拶」
長きに渡る空白の時代を経て、また皆様に情報をお届けできることを嬉しく思います。ここにタヂカラオ通信は国外向け通信業務を再開いたします。
=国内=
・大統領選挙実施
メルキド暦1030年4月、我が国初の大統領選挙が行われカレリア・ウェンディ・パージング氏が他2名の候補者を下し第4代大統領となった。パージング女史はセヌゥルトゥス系移民の血筋を引き、国際関係の重視を訴えたことが特徴。初の選挙で選ばれた大統領であると同時に初の女性大統領となった。
・サン・ボルカノに現箱型首都機能付与
これまでもタヂカラオ一の都市であったサン・ボルカノであったが、メルキド暦1016年7月にシステムとしての首都機能が稼働した。これにより政府は超集積住居区画「輝ける都市計画」発動が可能となり、首都周辺のさらなる発展が見込まれる。
・「海あみゅ」稼働
長らく先送りにされてきた海上複合アミューズメント施設「海あみゅ」が試験的に稼働を始めた。1021年8月から沿岸設置型海あみゅ「青1号型」が3基建造され話題を呼んでいる。海あみゅはその巨大な職場能力で知られており、これからのタヂカラオ国経済を強力に支えていくことになるだろう。
=国外=
・疑念にさらされるタヂカラオ
建国以来、タヂカラオ国は現実的政策として国防努力に邁進してきたがここにきてそれが裏目にでてきたようだ。マグザス共和国の報道機関はタヂカラオ国のミサイル演習を「住民への射撃訓練」あるいは「国民へのミサイル実験」と報じており、このことは我が国ととりわけ関係の深いデラルーシ共和国でも関心を呼んでいる。
我が国の一般常識に照らせばこのようなことはありえないことといえるが国際的な認識が示されていない以上、マグザス共和国の意図が掴みかねると見え政府はタヂカラオ国としての見解を述べるにとどまった。国民からはマグサス共和国の報道機関に対し「非常に理解に苦しむ」「何が目的なのか」などの声が聞かれるが、政府の軍事訓練停止の停止の決定については概ね理解的である。
また、政府は諸外国の国力比軍備率調査を独自に行い、その上で今後50年間の軍備増強をストップさせる旨の方針を発表した。以下関連記事。
・カミンスキィ少将、辞任
タヂカラオ陸軍第3師団のエミリオ・カミンスキィ少将が今回の軍事訓練停止の決定に抗議して辞任した。少将は記者会見で「国外からの内政干渉に屈して国策を曲げるとは情けない話だ。理想だけでは国は守れない」と語った。
・民間専門家の評価
タヂカラオ大学教授であり政治学博士であるドロテア・C・エミル女史はマグザム共和国の報道に関し、「無意識的のように見せかけながら非常に攻撃的。国内向けの報道もかなり統制的だ。彼の国が実際的な軍事力を備えた際には注意が必要」と強い警戒感を示した。また、デラルーシ共和国の報道姿勢について「国内の混乱から目を逸らさせるために脅威としてのタヂカラオを利用しようとする勢力がいるものと思われる。しかしタヂカラオとの関係改善を望む人々も相当数居り希望は持てる。国内の移民系の人々のためにも政府の手腕が問われるだろう」とコメントした。
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