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=国内=
・国内人口の大幅な増加続くも、開発に制限か
今世紀において継続的に続けられている「輝ける都市」の増設により、近年国内人口が8000万人を突破した。これは、政府の開発計画が依然として産業と居住区画の開発に偏重していることの裏付けとも言えるが、これについては明確な理由がある。すなわち、メルキド暦1080年8月までの防衛力強化停止宣言を守るため、大学建設はおろか防衛都市の増設もままならないのである。
すでに政府の指定した大学建設用地は飽和状態に達しており、議会にも陳情があがっている状況だが、政府関係者によれば1080年9月まで大規模な大学建設の見込みは無い。このため、国内では都市部において国立大学の整備が進められているほか私立大学、私塾の開設が急速に進んでいる。
=国外=
・ジャスバル社会主義共和国、消滅
十数年前から急速な発展を遂げてきたジャスバル社会主義共和国であったが、メルキド暦1067年3月に国家機能を喪失、消滅することとなった。同国は近年の現箱世界における唯一の社会主義国家であり、国際活動こそ多くは無かったものの集中的な都市開発により急激に人口を伸ばしていた。数年前にはジャスバル共産党が国民を鼓舞するポスターを発表したばかりであったが、その後国政は麻痺し最終的に国の消滅に至った。タヂカラオ政府は公式に「大変遺憾である」とのコメントを発表している。
・デラルーシ共和国、内戦続く。国政も麻痺
十数年来混乱の続くデラルーシ共和国であるが、更に国内情勢は悪化し、ここ4年半ほどは国政も麻痺状態で「誘致活動」すら行われていない。現地のジャーナリストによれば首都近傍の都市部においても激しい戦闘が続いている模様だが、戦況は北部労働連盟側に有利に推移しているようだ。
メルキド暦1067年8月19日発行
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