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=国内=
・パージング大統領、辞任
国外面で記すように、いわゆるデラルーシ移民問題を有効に解決できなかった責任をとるとして、パージング大統領は「全ての責任は私にある。移民の子孫の方々にはご心痛をおかけしてお詫びのしようもない」と語り、辞任の意を表明した。大統領選は本年度中に行われる見込み。
・「森の海」計画の完成
前世紀から政府が一大プロジェクトとして継続してきた「森の海」計画について、政府は正式にその成功を発表した。これは島に人工的に植生をつくり、その流出栄養価をもって周辺海域の漁獲資源を豊かなものにしようとするものである。本計画はボルカノ本島南東部で行われていた。質を追求し、集積度の低い養殖場を活用する試みはタヂカラオらしいものともいえる。計画の拡充については検討中とのこと。
=国外=
・移民問題の決裂?パージング大統領、辞任
デラルーシ共和国のおける過去の移民大量流出について、かねてからタヂカラオ政府はデラルーシ政府と討議を続けてきたが、先日行われた両国大統領によるトップ会談においても議論は平行線をたどったと発表された。この結果を踏まえ、タヂカラオ政府はもはやこれ以上の議論は良い結果を生まないと判断、外交発表において、デラルーシ政府にたいしてこれ以上の追及を行わないことを発表した。
また冒頭に述べたように、この結果を踏まえパージング大統領は辞任の意を表明した。
・マグザム共和国の災難
近年、発展著しいマグザム共和国において遺伝子組み換え作物の不良が短期間に2度にわたって発生、同国政府の発表では相当数の死者が出た模様。規模の小さい食物研究所は事故を起こしやすいことが知られており、国内でも政府批判が発生しているようだ。民間の国土開発アドバイザーであるヘンネル・H・フロート博士は「過去から何も学んでいない。マグザムの国土開発局は素人集団なのだろうか?」と怒りも露わにコメントしている。
余談であるが、一般にあまり知られていないタヂカラオ大統領出馬の必要要件には、同政府が定める「国家開発計画1級」が入っている。
メルキド暦1054年3月24日発行
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